最近話題のはやぶさ2を印刷しました。綺麗に印刷できるまでのモデルの修正方法を書いて行きます。
今回は
PLAカーボンフィラメントで印刷した「はやぶさ2」を組立て、上手くいっていない部分を修正して行きます。
部品の確認
太陽電池パネルはやはりステーが細すぎて、ベッドから剥がすのに少し曲がってしまいました。
イオンエンジンはまあまあです。
この向きで印刷すれば、四つの丸が表現できています。
サンプラホーンは、3mmだと細すぎて綺麗に造形できていません。
組立
三つに分割して印刷した部品を組み立てみます。ついでに重さも計って見ます。
組み上げると、6cm✖4.3cm、4.3gの1/100の小さな「はやぶさ2」になります。
原価計算
PLAカーボンフィラメントは、1キロあたり3000円~3500円なので、グラムあたり、3.5円です。今回印刷したモデルは4.3gなので、天使の取り分(最初に印刷するスカート部分とか)を加えると、5.0gくらいとすると、
5.0g✖3.5円=17.5円
なので、電気代とか加えると原材料費は20円程度です。
しかし、印刷に30分程かかるので、時給2000円とすると人件費はザックリ1000円です。人件費と原材料費が釣り合うようにするには、50個まとめて30分でつくる必要があります。そこに送料や利益を乗せるとなると一個2000円程度か。
ただ、造形が安定して、印刷中は他の事をしていれば良いのであれば、人件費は印刷が始めるまでの最初の5~6分程度なので、仮に6分とすると人件費は200円、500円程度で販売できれば少しは利益がでそうです。3Dプリンタの造形物は商売としてはちょっと割に合いません。
でも趣味とすれば、20円で「はやぶさ2」をいっぱい作る事ができるし、どこにもないものをそこそこの精度で作る事ができます。
失敗から学ぶ
太陽電池パネルのステーを差し込む本体側の穴も、イオンエンジンの穴も一回り大きくしましたが、穴の部分がたれてしまって綺麗にはまりませんでした。おまけにPLAカーボンフィラメントだと、硬すぎて穴を広げるのも一苦労です。分割位置が悪いのかもしれないのでこの辺りは一体成型した方が良いかもしれません。
サンプラホーンはこの方向で印刷すると、どうしても柔らかくてきれいな造形にできなさそうなので、別体にして横に造形して、後ではめ込むようにした方がよさそうです。
3Dプリンタの印刷は、一発で綺麗にできることは無く、こんな風に失敗から学んで行きます。
つづく
購入品情報
やはり、PLAカーボンフィラメントではこのモデルの印刷は難しそうです。1/10くらいモデルなら使えるかもしれません。