中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ44 5015ブロアファンダクト作成開始

 はじめに

自作のデルタ型3DプリンタのRostockNanoですが、5015ブロアファンを使った冷却ファンダクト(カバー)を作成します。
 

冷却が重要な理由 

PLA等の柔らかいフィラメントを使う場合や、高速に印刷する場合にフィラメントの冷却を強化する必要があります。フィラメントを綺麗に積層する為には、フィラメントが垂れないように冷却する必要がありますが、押し出し時の温度を低くすると詰まりや空転が発生しやすくなり、また、積層割れが起きやすくなり強度も低くなるのでいいことなしです。

強度と造形品質を上げるためには、ホットエンドからは、熱く出して強力に下の層と融着させ、ヘッドから少し離れた所では冷却してフィラメントが垂れないようにする必要があるのです。

RostockNanoの課題

デルタ型3DプリンタのRostock Miniを75%に縮小したRostockNanoは、ヘッドが小さい事から、フィラメントの冷却に30mmのファンを使用しています。30mmの高風量タイプのファンがあればそれでも良いのですが、30mmファンは高価で入手が難しく、秋月電子でも昔は二種類売っていましたが、今は一種だけになっています。

ワイドワーク 30mm角DCファン 寸法30mm×30mm×厚さ10mm 高速タイプ 回転数11000rpm 3010H12S/A

ワイドワーク 30mm角DCファン 寸法30mm×30mm×厚さ10mm 高速タイプ 回転数11000rpm 3010H12S/A

 

 秋月電子で今売っている30mmファンだと、冷却が少し足りていない感じです。 

 

そこで

 5015ブロアファンを冷却ファンに使います。40mmファンを入手しようとしたのですが、なぜが入手できなかったので、50mmのブロアファンを使用します。50mmのブロアファンでも、いい所につければロッドに干渉しないことが判りました。

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さらに、もしかしたら30mmファンよりも、少しビルドボリュームを広げられそうです。いまの30mmファンダクトだと、ファンが少し垂直ロッド(左側に見える金属の棒)に当たってしまい、機械的な最大サイズまで動かせていませんでした。(といっても数ミリですが)

 

つづく

 5015ブロアファンはなぜか沢山集まってきてしまったので、5015ブロアファンを使った冷却ファンダクトを作成して、今年のRostock Nanoのオプション発表は、終わりにする予定です。 

www.nakarobo.com

 

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