つづきに
造形物をよく見るとまだ冷却が甘いようです。二号機に比べて4010ブロアーファンの風量が少ない気がします。想定したほどの風量が無いようです。
初号機でもブロアーファンに換えてかなり改善はしているので、そのままでも良いのですがさらに改善してみました。
対策案
どうやらこの世界では高風量のものと低風量のものが混在して流通しているようで、4010ガチャの様相になっていますが、さらなる4010の悪夢はここで断ち切る必要があると判断して、現状を打破する方向で考えてみました。
- 5Vのブロアファンを購入して供給する電圧を上げて無理やり回す。
- 12Vから昇圧して無理やり回す。
- 12Vから24Vに昇圧して間違って購入した24Vの4010を回す。
- 販売元に質問してみる。
- 4020か5015を使う・・・不細工になるのとデザインが変わるのでこれは避けたいが。。。
実行
手元にある部材で一番早く改造できる二番目の昇圧する方向で対応することにしました。つまりターボファンに供給する電圧を昇圧して今のファンを高回転で回して風量をアップさせます。(ファンが壊れても換えは沢山ありますし)
と言うことで昇圧回路を組み付けてみました。ちょうどヘッドの上にファンのコネクタがあったのでとりあえずそこにくくりつけました。
調整
昇圧回路の多回転ポテンショメータを回して出力電圧を調整してファンの回転数を上げて行きます。
VOUTが15Vくらいからファンから出る風切り音も変わりかなりの風量になりました。24Vまで上げると少しファンが発熱するようです。今回は12Vから16Vまで約30%昇圧して利用することにします。これでも風量は1.5倍くらいになったように感じます。
テスターが無い場合は音が変わったら発熱を確認しながら風量を調整してください。
確認
いつものロボットでテストを行いました。フィラメントは一番冷却に敏感なシルクPLAを利用します。
印刷設定は
品質0.2mm、速度50mm/secインフィル0%
シルクPLAのフィラメントの設定は
フィラメント径1.72mm、ノズル温度180℃
です。
テスト造形物はこの通りです。いままでにない出来映えです。
拡大すると
キラリ!
おわりに
昇圧回路が間に入ったので冷却ファンの回転数制御がうまく行くか心配でしたが、数%から特に問題なく制御できています。今回の一連の改造でRostockNanoの造形物の精度と造形スピードがずいぶん上がった気がします。またこれまで苦労していたシルクPLAの設定も決まったので、造形の幅が広がりました。
おしまい
購入品情報
DC12Vを昇圧するコンバーターです。一個99円と格安です。半時計回りに回すと電圧が高くなり、時計回りに回すと電圧が下がります。
4010ファンは高風量のものが来るか、低風量のものが来るかはガチャです。
昇圧するのであれば、高風量の24Vのものを購入した方が良いかもしれません。これは中野島ロボットが間違って購入したファンですが、昇圧すると良く回りました。