おわりに
idbox!のプチ改造を行ってきましたが、造形は安定したでしょうか。
プチ改造後のdbox!、印刷物サンプルを載せておきます。
モデル:Ultimaker Robot https://www.thingiverse.com/thing:11551
サイズ 100% Q02 S60 F0 T230 ABS プリント時間 19m:17s
ここまで改造してくれば、idbox!も完成品の市販3Dプリンタを十分に超えるスペックになっていると思います。
プチ改造後のidbox!のスペックをディアゴスティーニの基本スペック元に修正してみました。
参考: https://deagostini.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/513/related/1
【本体】
本体サイズ:幅:250mm、奥行:250mm、高さ:275mm
重量 :約5kg
造詣方式 :熱溶解積層法
駆動方式 :X-Yガントリータイプ
(X軸とY軸が同じ駆動方式なので、均等で正確なプリントができます。)
【造形】
最大造形サイズ:150(幅)×130(奥行)×100(高さ)mm
ノズル径:0.4mm
積層ピッチ:(0.05mm)0.1mm-0.3mm (推奨積層ピッチ0.2mm)
造形スピード:最大100mm毎秒 (推奨造形スピード 60mm-75mm毎秒)
※推奨スピードは出力物によって変わります
ヒートベッド:あり
推奨フィルレート:25%
フィラメント:PLA、PETG、TPU、ABS 各1.75mm
PLA:自然(トウモロコシやサトウキビなど)素材で、出力物は光沢と硬さがあります。
PETG:光沢があり、透明感のある素材です。ホット用のPETボトルのような素材感です。
TPU:硬質ゴムに似た柔らかい素材です。腕時計の樹脂ベルトのような素材感です。(造形速度を落として印刷します。)
ABS:樹脂で研磨・塗装が容易です。
【特徴】
ここまでのプチ改造を全て行っていれば、idbox!はPCの機能を持った超高性能機になっていることと思います。プリント結果も満足できるものになりました。
idbox!のヒートベッドは小さいので、すぐに昇温するため、ほとんど中華製のプリンタは使わなくなりました。
最近は印刷の早いデルタ型機でPLAを用いて試作を行い、最終版はXY精度の高いidbox!で、綺麗なABSで出力しています。
おわりに
なぞ解きをしながら少しずつ改造し、どんどん造形が良くなって行ったのには、正直びっくりしました。
これからもidbox!は、ユーザーの知恵と努力によってもっともっと良くなって行くと思います。
idbox!を開発した人達の苦労を考えつつ、刊行したディアゴスティーニさんの英断に感謝してこのシリーズを終わりたいと思います。
~おしまい~
購入品情報
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