中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ60 PLAカーボンフィラメント まとめ

少し前に買っていたPLAカーボンフィラメントの評価を行います。自作の3Dプリンタ Rostock Nanoで確認しています。 

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まとめ

PLAカーボンフィラメントをRostockNanoの二号機で印刷して来ましたが、現状では以下の設定で使うのが良さそうです。

 ノズル径 0.5mm

 温度 225℃~230℃

 速度 50mm/sec~100mm/sec

 積層 0.2mm~0.35mm

やはり炭素繊維が入っているせいか、フィラメントの押し出し抵抗が大きいので、ある程度速度を上げて、押し出し圧力を上げた方がむらなく造形できるようです。しかし速度をあげるとどうしても造形は甘くなるので、ある程度大きなものを薄く、軽く作りたい時に、重宝するフィラメントだと思います。

 

主観ではありますが、PLAカーボンフィラメントの特徴を他のフィラメントと比較すると、

 硬さ PETG<強化PLA<PLAカーボン<PLA<PETGカーボン

 強さ PLA<強化PLA<PLAカーボン<PETG<PETGカーボン

 造形 PETG<強化PLA<PETGカーボン<PLA<PLAカーボン

 反り 強化PLA<PLA<PETG<PETGカーボン<PLAカーボン

 定着 強化PLA<PETG<PETGカーボン<PLA<PLAカーボン

と言ったところです。

0.5mmノズルを使っているせいか、一度もノズルが詰まる事はありませんでした。

 

その他

色はグレー(PETGカーボンより少し薄い程度)です。一応テスターで計りましたが、このPLAカーボンフィラメントも絶縁体です。電気は全く通しません。

 

おわりに

PLAカーボンフィラメント自体は通常のフィラメントに比べれば高価ですが、形状や造形を工夫することで、フィラメントの使用量を抑え、造形物を軽量化することができます。造形の正確さと色は、導電性フィラメントにはかないませんでしたが、PETGカーボンフィラメントよりも印刷が安定していて、ヘッドの温度も低く、とても使いやすいフィラメントです。
そしてなにより後加工すれば、綺麗なカーボン柄になります。

 

おしまい

 

購入品情報 

お勧めPLAカーボンフィラメントはこれ。 ☆☆☆☆★

PETGカーボンならこれ 。 ☆☆☆☆★

気になるのはこれ(中野島ロボットはもっていません。)