中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ59 やっと造形再開

はじめに

引越等色々あって、3か月ぶりに3Dプリンタを動かします。

 

作る作る

と言っておきながら、今年は未だなにも作れていない気がします。また、購入品が思ったように動かなかったり、その確認に追われたりしていましたが、そろそろ「ビルダー」復活です。

今週末は雨模様なので、海にも行かないので、やっとモノづくりに戻れます。

 

まずは

デルタ型の3Dプリンタ Rostock Nanoの二号機を冬眠から起こして、動作を確認します。今付いているフィラメントは、カーボンPLAフィラメントです。

 

RostockNano二号機のスペック

RostockNanoの二号機は、リニアベアリングをLM6LUUからLM6UUに変更しています。

LM6UUの方が入手が容易で価格も安いのですが、造形精度は少し落ちます。しかし、抵抗が少なくなるので、造形速度が上げられる事を狙っています。

 

現在は0.5mmのノズルを搭載しています。3Dプリンタの標準的なノズル径は0.4㎜ですが、これだとカーボンフィラメントやWoodフィラメントなどの繊維が多く粘りのあるフィラメントだと詰まりやすいのです。ノズル径が大きい方が抵抗が少なく、詰まりにくく、造形速度尾を上げる時にも有利になります。

たった0.1㎜の違いと思うかもしれませんが、ここは面積で効くので

 円の面積は 半径×半径×円周率 で求められるので

  直径が0.4㎜のノズルだと 0.2×0.2×3.14=0.1256‬

  直径が0.5㎜のノズルだと 0.25×0.25×3.14= 0.19625‬

比で考えると 0.19625 ÷ 0.1256 =‬ 1.5625‬倍になります。

また、印刷精度は0.4mmノズルの場合は、0.2mm程度を使いますが、0.5mmノズルだと0.3mm~0.35mmの印刷精度が使えるので、ノズル径が太いという事は、早く印刷する事ができるという事につながります。

 

もちろん表面の仕上がりは、ノズル径が細い方が良いのですが、押し出しが安定して早い方が、層間の融着が強く構造的には有利になります。

 

スライサー更新

久しぶりにRepetier-Host を起動したら、アップデートが出ているようです。印刷の前にまずはソフトを更新します。

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2.1.2から2.1.6に、少しの間に結構バージョンが上がっていますが、見た目はそんなに変わっていないようです。新機能も追加されているようですが、詳しい内容の確認は別途行います。一つ気がついたのは、プリンタで印刷できる最大サイズに自動的に調整してくれるボタンが付いたようです。

 

試運転

今はおっさんドミネータを試作中なので、Thingiversにあるドミネータの3Dモデルを縮小印刷してみました。

Rostock型のデルタ型プリンタは一度調整してしまうと、多少場所を移動させてもベッドの高さ調整は必要ないのですが、暫く使わなくても、ちゃんと造形は出来ているようです。

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 やっぱり色はグレーですね。

 

そういえば

今付いているPLAカーボンフィラメントの評価もしていませんでした。調整も兼ねて、このPLAカーボンフィラメントの評価をして行きます。

 

つづく

 

購入品情報

PLAカーボンフィラメントは、中ロボが使っている 3D Heroのものは、今は購入できませんが、これと同じものだそうです。スプールフォルダーの形状は一緒です。

SHINAの PETGフィラメントは評価済みで、好印象だったのでこれも良さそうです。

 こっちもよさそうです。

 

なんと!

またしても新素材。炭素繊維充填ナイロンか、これはかなりすごそう。ヘッドの温度が高いのとナイロンの反りが管理できるかですが、通常のナイロンに比べて反りが少なく強度が高いと書かれています。サインスマートなので大丈夫なのかな。

 珍しくカーボン含有率が25%と明記されています。でもかなり値段は高いです。ボーナスが出たら考えよう。 (ああ今にもポチリそう・・・)