ずっと気になっていたPETGカーボンフィラメントを遂に購入しました。自作の3Dプリンタ Rostock Nanoで確認しています。
テスト印刷その2
つづいてこのモデルを印刷してみます。
最近ははまっている 28BYJ-48ステッピングモーターのNEMA17アダプターです。
造形設定
温度 235℃
速度 40mm/sec
品質 0.25mm
インフィル 30%
印刷結果
さすがに0.8mmノズルなのでこちらも詰まる事なく印刷されました。色はグレーからだいぶ黒くなりました。
左がPETGカーボンで右が強化PLAです。
PLAはテカテカですが、PETGカーボンはテカテカはしていません。
それなりに厚みのある造形物でもPETGカーボンで造形された方は、テカテカツルツルではありませんがラメのような光沢感があり、カーボンブラックのマットな仕上がりにはなりませんでした。 表面はぼそぼそで、PETGのようなツルツル感はないです。
加工性
印刷したものはちゃんとカッターで削る事ができます。
もちろんやすりもかかりますが、PLAのように硬くて削れないというより、PETGのように滑って削れないといった感じです。後加工はPETG同様に可能ですが、やすりをかけると白くけば立ってくるので、やすりがけよりカッターで削った方がきれいに仕上がります。
造形物の硬さ
PETGカーボンの方が、PETGよりそうとう硬く、強化PLAよりも硬いです。PLAではこのモデルを印刷していないのですが、同じくらい硬さになると思います。
柔らかい 硬い
PETG < ABS < 強化PLA < PLA <= PETGカーボン
と言った印象です。硬いですが強度はABSよりもあると思います。タップもかかるしネジも固定できます。
気になること
ここまでは、0.8mmノズルとPETGの標準設定で印刷して来ましたが、満足の行く結果が得られませんでした。このままだと☆☆☆(Amanzon基準 最高五つ星)です。 皆にお勧めできる程ではありません。
ノズルから出て来たフィラメントを見ると、デコボコになっています。造形物をよく見ると気泡が入っていて、それで造形物の表面がぶつぶつになってしまっているようです。こうなる原因は、経験上以下の三つです。
- フィラメントの流動性が悪く押出が安定しない。
- ヘッドの温度が高すぎて、フィラメントが焼けている
- 質の良くないフィラメントで、気泡が混ざる。(プチプチ音がする)
1.は0.8mmノズルなので、”無い”とは思うのですが、ノズルと印刷設定を変えて確認してみます。3.だったら、☆☆☆ 確定です。
つづく
購入品情報
期待のPETGカーボンフィラメントですが、評価が怪しくなってきました。
SHINA 炭素繊維充填 PETG フィラメント 1.75 mm 3Dプリンタ材料 黒 1KG(2.2LBS) スプール
- 出版社/メーカー: SHINA
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る