中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ46 PETGカーボンフィラメントその4

ずっと気になっていたPETGカーボンフィラメントを遂に購入しました。自作の3Dプリンタ Rostock Nanoで確認しています。

 

テスト印刷その2

つづいてこのモデルを印刷してみます。

www.thingiverse.com

最近ははまっている 28BYJ-48ステッピングモーターのNEMA17アダプターです。

造形設定

温度 235℃

速度 40mm/sec

品質 0.25mm

インフィル 30%

  

印刷結果

さすがに0.8mmノズルなのでこちらも詰まる事なく印刷されました。色はグレーからだいぶ黒くなりました。

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左がPETGカーボンで右が強化PLAです。

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PLAはテカテカですが、PETGカーボンはテカテカはしていません。

それなりに厚みのある造形物でもPETGカーボンで造形された方は、テカテカツルツルではありませんがラメのような光沢感があり、カーボンブラックのマットな仕上がりにはなりませんでした。 表面はぼそぼそで、PETGのようなツルツル感はないです。

 

加工性

印刷したものはちゃんとカッターで削る事ができます。
もちろんやすりもかかりますが、PLAのように硬くて削れないというより、PETGのように滑って削れないといった感じです。後加工はPETG同様に可能ですが、やすりをかけると白くけば立ってくるので、やすりがけよりカッターで削った方がきれいに仕上がります。

 

造形物の硬さ

PETGカーボンの方が、PETGよりそうとう硬く、強化PLAよりも硬いです。PLAではこのモデルを印刷していないのですが、同じくらい硬さになると思います。

 

 柔らかい                      硬い
 PETG < ABS < 強化PLA < PLA <= PETGカーボン

 

と言った印象です。硬いですが強度はABSよりもあると思います。タップもかかるしネジも固定できます。 

 

気になること
ここまでは、0.8mmノズルとPETGの標準設定で印刷して来ましたが、満足の行く結果が得られませんでした。このままだと☆☆☆(Amanzon基準 最高五つ星)です。 皆にお勧めできる程ではありません。

 

ノズルから出て来たフィラメントを見ると、デコボコになっています。造形物をよく見ると気泡が入っていて、それで造形物の表面がぶつぶつになってしまっているようです。こうなる原因は、経験上以下の三つです。

  1.  フィラメントの流動性が悪く押出が安定しない。
  2.  ヘッドの温度が高すぎて、フィラメントが焼けている
  3.  質の良くないフィラメントで、気泡が混ざる。(プチプチ音がする)

 

1.は0.8mmノズルなので、”無い”とは思うのですが、ノズルと印刷設定を変えて確認してみます。3.だったら、☆☆☆ 確定です。

 

つづく

 

  購入品情報

期待のPETGカーボンフィラメントですが、評価が怪しくなってきました。