中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週間中ロボ120 頭を冷やしてフォースを使うのじゃ!

俺のラズパイ遅すぎるの続き
今回はRPi4の性能について計測した結果を見てみます。果たしてちょっと古いPCくらいの性能があるのかどうか。

どうしてこんなに遅いのか
中ロボのラズパイはどうしてこんなに遅いのでしょうか。 先週に引き続き調査を行いました。 

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先週の結果をまとめると

中ロボ初回
1CPU System Benchmarks Index Score 278.4
4CPU System Benchmarks Index Score 762.5

RPi3B+
1CPU System Benchmarks Index Score 354.6
4CPU System Benchmarks Index Score 762.1  

RPi4B
1CPU System Benchmarks Index Score 324.9
4CPU System Benchmarks Index Score 849.9 

となります。おそらくRaspberryPi 4の記事を書いている人の多くは、本気でRaspberry Pi 4をディスクトップPCの代替で使う気はなく、普段は高速なPCを使っているんでしょう。この結果をみたら、RPi4は遅くて使う気にならないと判断するでしょう。

  

やればできる
結論から先に言うとラズパイ好きの日記”さんのページにヒントがありました。OSはubuntu を使えば RaspberryPi 3B+も速い。ならばとRPi4に ubuntu 20.10を入れてみて確認して以下の結論に達しました。

1.ファンで冷却する

2.フォースを使用する

3.Raspberry Pi OSを64bitにする。

 

1.ファンで冷却する
とは、過去記事にあるとおり、RPi4は冷却が足りないとクロックダウンしてしまいます。UnixBenchは25分程実行に時間がかかるので、冷却がしっかりしていないと4CPUの計測時にはクロックダウンが発生してしまいます。 

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要はベンチマークを取るときは、ファンをつけて十分冷却する必要があります。 十分冷却されていないベンチマーク結果で判断してはいけません。

 

2のフォースを使用する
とは、過去記事にある通り、ベンチマークを取るときは config.txt を force_turbo=1とする必要がありました。 そうしないとクロックダウン(つまりRPi4が眠って)しまい、1CPUの時にスコアが低くなる場合があります。  

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要は、UnixBenchのような古いベンチマークはRPi4にとっては軽すぎるのです。

結果

結果
1CPU System Benchmarks Index Score 284.5
4CPU System Benchmarks Index Score 759.8

ここまでしてもまだネットに上がっている数値にはなりませんでした。
これを、RAMディスク上で動かすと、

RAMディスク
1CPU System Benchmarks Index Score 303.6
4CPU System Benchmarks Index Score 899.4

となり、ネットに上がっている結果に近いものになりました。4CPUはもう少しで900です。


つづく

 

購入品情報 

 RPi4の性能を引き出すには、まずは冷却が大事です。

コネクタがプラスとマイナスで別れていると、5Vでも3.3Vでも使えます。普通に使うなら、3.3Vで駆動すれば十分冷却出来ます。