はじめに
２０２１年１１月８日にラズパイOSの２年ぶりのメジャーアップデートが来ました。
ついに Debian Bullseyeベースになったようです。
詳細情報
フォーラムのブログはこちらから。
アップデート手順
ラズパイイメージャーを使って、新たにSDカードに書き込んだ方が良いとのことですが、やっとロボット制作に必要な環境が構築できた所なので、以下の手順でアップデートしてみました。
$ sudo apt update
$ sudo apt install libgcc-8-dev gcc-8-base
$ sudo apt full-upgrade
再起動したら、/boot/config.txt を編集してグラフィックドライバ―を入れ替えます。
#dtoverlay=vc4-fkms-v3d
dtoverlay=vc4-kms-v3d
そして祈りながら再起動します。
原文はこんな感じです。
When it completes, edit /boot/config.txt.
Comment out any lines which contain "dtoverlay=vc4-fkms-v3d" by putting a # sign at the start of the line.
At the bottom of the file, in the [all] section, add the line "dtoverlay=vc4-kms-v3d" - note that is "kms", not "fkms".
Now reboot and cross your fingers...
無事にアップデートできました。
手順の原文はこちらです。
問題点
ラズパイOSの３２ビット版はChromiumは９２にアップデートされていますが、Youtubeを開くと、Chromiumが落ちるようになりました。暫定的な対応としては、シークレットモードなら落ちないようです。
フォーラムにも症状が上がっているようなので、もう少しアップデートするのを待っても良いかもしれません。解決法が分かったら報告する予定です。
なおラズパイOSの６４ビット版 Chromium はまだ８９なのでこの問題は起きていません。
お約束
アップデートするとまたＨＤＭＩから音が出なくなりますので、いつもの以下の手順が必要です。
また、Youtubeを見るなら、ChromiumのハードウェアアクセラレーションをONにしておきましょう。
これは気になる
OpenGLのドライバーが Fake kms から 本物の kms になったようです。パフォーマンスアップがあるのかないのか気になる所ですが、ちょっと使ってみた感じでは変化は感じられません。
また、”1.8GHz でも安定して動作するようになった”とか、”消費電力が下がっている”とかの未確認情報があり、これらも検証してみる必要がありそうです。
おわりに
時間ができたら、ラズパイOSを素の状態からSDカードにインストールして、ベンチマークは取ってみようと思います。６４ビット版ではYoutube問題はChromiumのバージョンが８９なので起きていませんが、３２ビット版ではパッチがでるまで、もう少しバージョンアップを待った方が良いかもしれません。
こんなの直ぐに判る不具合だと思うのですが、ラズパイは相変わらずソフト品質チェックが甘いです。でもフォーラムのブログを見るとどんどん不具合報告やパッチ報告が上がっているので、次のアップデートパッチが出たら良くなっていると思います。
おしまい
Amazon情報
まだラズパイ４Bの単体は品薄でAmazonではセット品しか買えないようです。どうしても直ぐ試したいならこれかな
メモリ４GB版 ２０，０００円くらい
メモリ8GB版 ２３，０００円くらい
キーボード付きが買える値段ですな。
