ロボットを作る為に試行錯誤した部分です。
Appendix1 : SG90サーボモーターブラケットの作り方(1/3)
高いよサーボモーターブラケット
サーボモーターもどんどん値段が下がって、SG90サーボモーターは、一個400円程度で購入できるようになりました。しかし、ロボットの関節を作るとなると、サーボモーターを止めるためのブラケットがサーボモーターの数だけ必要になりますが、購入するとなると非常に高価です。多くの場合はSG90よりもブラケットの方が高くなってしまうでしょう。
アルミでつくるか
自作ロボットは通常はアルミ板を切ったりしてフレームやブラケットを作る訳ですが、これが意外に切断もやすり掛けも難しく、また綺麗に曲げるのはさらに難しいのです。 なので、L字のアルミ棒を切って、穴あけて取り付けようとしたりするのですが、この穴も簡単には開いてくれません。アルミと言っても意外と硬いのです。
(また、家族がアルミの切削くずでも踏もうものなら、工作禁止令が出されるでしょう。)
さすがは吉野さん
吉野のロボットの吉野さんの凄い所は、1mmのプラ板で1.3kgの機体を組み上げて動かしてしまったことにあります。プラ板で外装ならわかりますが、機構部品は普通に考えたらだれもトライしていなかったと思います。 今でこそ、3Dプリンタがあるので、樹脂でも結構いけると思えるようになりましたが、当時の常識からは外れていたと思います。プラ板工作で行けるのなら、”これなら自分でも二足歩行ロボットが作れるかも!?”と夢と希望を与えたのではないでしょうか。
これは自分にとっても目からうろこでした。 (本を見てみると、プラ板を切るわ切るわ、貼るわ貼るわで、軽く挫折したのでした。)
自分なりに考えた
・強度はプラ板2枚(つまり2mm)もあれば十分なことが吉野さんにより証明されている。
・プラ材なら切断も、穴あけもプラモデル工作用の道具で可能だ。
・材料自体安ければ、失敗しても数を作って、良いものを使えば良い。
(下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。)
・SG90のパワーなら2mmのネジで受け止められる。 素材はプラ5mm角棒に決定。
加工方法
(!)プラ材とはいえ、5mmの角棒となると硬いので、ドリルが滑ってけがをしないよう注意して下さい。 13mmの位置に線を書き、固定して模型用のこぎりか発泡スチロールカッターで切り出す。 端からから 6.5mmの位置にマーキングして、1.5mm~1.7mmのドリルでSG90固定用の穴をあける。 端面に5mm程度の深さで、同様にピンバイスを使って穴をあける。 固定方法 サーボ―モータは付属のネジで止める。 ブラケットは、M2タップタイトかM2皿ビスや木ネジ、なんだったらM2ネジで止める。 高さが合わなければ、ダイヤモンドやすりで端面を少しずつ削って高さを合わせる。 とできました。
単価 5mmのプラ角棒は送料を入れても、SG90一個分の500円程度で購入できる。 一袋に複数本入っており、400mmの長さがあるので、一本から15セット程度作る事ができる。 そのため、単価は十円以下となる。 強度について 二足歩行ロボットの一番力のかかる腰部で使っていますが、がっちり止まります。
その他 穴の位置を変えるとサーボ―モータを連結したり、軸を入れ替えたりすることもできます。 長さを倍にして、二足歩行ロボットの膝関節で使っています。
まとめ
おそらく日本で一番単純で軽量なSG90サーボ―モータのブラケットの作り方ではないでしょうか。 SG90の固定には5mmプラ角棒がおすすめです。お試し下さい。
購入品情報
1.タミヤの楽しい工作シリーズの5mmプラ角棒
タミヤの方が角がシャープで綺麗です。
2.WAVEのグレー5mm角棒
WAVEの方が柔らかく加工がしやすいです。塗装の映えはグレーの方が良いそうです。