つづきに
RostockNanoの初号機も少し高精度化しようと思います。気になっていた高性能ステッピングモータードライバーを試してみます。
それがTMC2209 V2.0です。数年前まで一個2000円くらいしたのですが、今では1個600円程度で入手できるようになっています。今回はデルタ型なので、X,Y,Z軸用に三個購入しました。
TMC2209とは
高性能ステッピングモータードライバーに交換するととても静かになるのだとか。パット見ヒートシンクがとても大きいです。

チップは裏に載っていて表はサーマルパッドと電流調整用の半固定抵抗だけでシンプルです。
A4988と差し替えるときはこの向きになります。半固定抵抗の位置が逆になります。

事前テスト
古いステッピングモータードライバーを外して、購入したTMS2209 V2.0 ステッピングモータードライバーに交換するだけです。デルタ型なのでX,Y,Zの三軸を交換してエクストルーダは古いままにする予定ですが、まずはエクストルーダー用のステッピングモータードライバーでテストを行いました。

事前に入手した情報では、ステッピングモーターの配線を逆にする必要があるのだとか。つまりステッピングモーターに向かうコネクタを一旦抜いて逆に差します。動作確認すると正しく動いているようです。エクストルーダーはゆっくり動くので静かになった気がしませんが、組み付けは事前に収集した情報通りでした。
換装
テストも終わったので三軸のドライバーを交換し、コネクタを逆に差し直しました。電流調整に邪魔になるので、短時間なら動作するのでヒートシンクをつけないで確認を行います。

テスト
電流調整用のトリマー抵抗は真ん中になっているので、最大で1.25A程度流れるはずです。ちょっと多く流れますが短時間なら大丈夫なはずです。そもそも元のドライバーにはヒートシンクさえ付けていませんでした。
結果はダメで途中で止まってしまいました。ステッピングモータードライバーがとても熱くなっています。TMC2209はヒートシンクが必須なようです。

これで大丈夫なはずと再度トライしましたが、しばらくして電源が落ち始めてしまいました。電流が多すぎて今の電源では足りないようです。

トリマーの半固定抵抗を調整して電流を大きく抑えます。どうやら回転方向がA4988とは逆になっているようです。ちょうど右に90度回した所で脱調もなくステッピングモーターの発熱も少なくなりました。電流は計測していませんが500mAくらいかな。

三つとも同じ角度の回して基板に戻して調整完了です。

テスト結果
まずは50m/secでテスト印刷です。駆動音はものすごく静かになりました。ファンの音と大きく動いた時の機械音だけになる感じです。ヘッドの動きもとてもスムーズになった気がします。カクカクがぬるぬるになった感じです。
素性の良くないシルクPLAフィラメントで印刷しましたが、問題なく印刷できました。

印刷品質も30m/secとあまり変わりありません。と言うか綺麗なくらいです。印刷速度を上げたので糸引きが減っているからかもしれません。

追加テスト
RostockNanoの初号機はノズルを交換していないので、粘りの強いフィラメントは苦手としています。またヒートベッドが無いので反りが出てしまうABSはこれまで印刷できませんでした。
少しスカートをつけて印刷すれば成功しました。こちらの造形品質も問題ありません。速度を150m/sまで上げてもそこそこの精度で造形できました。

ただABSフィラメントはとても臭いです。
おわりに
ドライバの交換だけでとても静音になり、さらに造形速度を大きく上げる事が出来るようになりました。普通に50mm/secで印刷できます。ただ初号機は今の冷却ファンでは冷却能力が足りていないので、ターボファンに換装した方が良さそうです。

ターボファンへの変更はこの過去記事を参照下さい。
こうなるとますますidbox!の出番が無くなるな〜。と言うかidbox!も静音化しよう。
おわり
Amazon
これは物凄い効果が有りました。すべての軸に使うように追加購入しました。
こちらは元使っていた A4988です。一個250円です。

