中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ296 RostockNano の高精度化 その1

はじめに
RostockNanoの二号機を少しだけ高精度化しています。ホットエンドノズルを変えてから少し不具合が出ていたので対策してみました。

不具合その1 フィラメントを選ぶようになった
ぼそぼそしたフィラメントや温度低めで固めに出したいときに、エクストルーダーがカコカコ言ってフィラメントの送りができなくなり、隙間があいてしまったり、途中で造形に失敗することが増えました。特にウッド系やカーボン系のフィラメントで造形がうまくいかないのでした。
またつるつると良く滑るPETGやSILK系のPLAでも引き戻しが多く発生する細かい造形の場合には、フィラメントが滑ってしまって、造形がうまくいかない現象が発生していました。
原因
ノズルが長くなったので当然ながらフィラメントを押し出す抵抗が増しています。なのでRostock Nanoはフィラメントを選んで使って、こちらでうまくいかないフィラメントの場合は、idbox! の方で印刷するように済み分けていました。
なお交換したノズルの記事はこちらです。

www.nakarobo.com

対策
エクストルーダーのステッピングモーターを大きいものに交換しました。もともとエクストルーダーに搭載していたのは右の NEMA17の34mm高さのモーターです。
今回は左の40mmのパワーのある少し大きなステッピングモーターに付け替えました。

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左が少し大きい40mm高さのもので、左が元付いていた34mmのものです。ざっくりですがトルクは1.5倍ほどになります。
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ほんとうは48mmの高さのステッピングモーターを入手していたのですが、付属のケーブルの長さが足りなかったので今回は40mmのものにしました。これでもパワーは十分だと思います。

組付け
ステッピングモーターを交換したエクストルーダーをRostockNanoの上の支柱に戻して、配線して完了です。

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PETGフィラメントでテストしましたが、ノズルを換えてからフィラメントが引けない時が有りましたが、今のところ大丈夫そうです。

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つづきに
次回は以前購入していたスムージーを試してみようと思います。

つづく

購入品情報
今回は高さ40mmのものを使用しました。

48mm高さのものだともっとパワーがあります。