中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週間中ロボ253 Windows11 PCのパワーアップ 2400円で驚きの効果

はじめに
今はPCが買い時かもしれません。例年だったら米国の新学期(9月)の開始に合わせて新しいCPUが発表され、新しいPCが出ている頃なのですが、どうも古いCPUやPCが相当余っているようで未だ発表されていません。その代わり、在庫処分なのかPCや古い規格のPCのパーツの値段が下がっていて、安価に買えるようになっています。中野島ロボットでは昨年購入した Lenovo ThinkCentreM75qGen2 を少しパワーアップするために、メモリを一枚追加して性能がどの程度向上するかを確認してみました。

今回
パワーアップするのは昨年購入したLenovo ThinkCentreM75qGen2で、AMDのRyzen5 5650というひと世代前のCPUを積んでいます。
将来的にメモリをデュアルチャンネル化することを想定して、最初に実装されているメモリが8GB一枚であることを確認して購入していました。

www.nakarobo.com

購入品情報
CFD販売のノートPC用 DDR4メモリ 8GBです。 約2400円程でした。

メモリ増設により、16GBになりますが、8GBのメモリが二枚になることが重要です。
 メモリ増設 8GB→8GB✖2=16GB ← ここ重要
裏蓋をあけると直ぐにメモリ用のDIMMのソケットが見えます。

空いている場所に購入したメモリを、一旦斜めにソケットに差し込んで、

押し込んでカチッチと言えばメモリを増設完了です。後は蓋を戻しておきます。

確認
Windows11を起動して、タスクマネージャを見ればメモリが追加されて、OSからちゃんと認識されているのが判ります。本来のメモリ総容量は16GBですが、GPUに使わるメモリが引かれるので、OSが認識するメモリの容量はちょっと少なくなって、15.4GBと認識されています。

ベンチマーク
良くメモリを増やすとPCが早くなると言いますが、じつは容量よりも、二枚刺しにすることが重要なのです。最近のCPUはメモリを二枚刺しにすると、並列にメモリにアクセスすることになり、倍の速度でデータを転送する事ができるようになっています。つまり、メモリが一枚では、本来のPCの力を発揮できない事になります。ただメモリの転送速度が影響するようなアプリケーションでない限り、性能が倍になったりしなかったりもするので検証してみます。

Super π
104万桁で円周率の計算をさせてみます。

追加前

追加後

9秒から8秒に1秒短縮です。計算中心のアプリケーションですが、10%程度短縮されています。大したことないように見えますが、これはこれでCPUのランクを一段上げたくらいの効果が出ています。

CrystalDiskMark
ディスクの性能を見るCrystalDiskMark で、ファイル転送が早くなるかを確認してみます。ディスクの方がメモリより低速なので、あまり変わらないはずです。

追加前

追加後

上がった項目もあれば、下がった項目もありますが、全体的には遅くなっている気がします。今のSSDは使い始め(使用量が少ないと)高速で、使って行くとだんだん遅くなっていったり、OSのアップデートでドライバが更新されると遅くなったりもするので、メモリ増設の効果は見えません。SSDをもっと速いものに交換すれば違いがでるかもしれません。(そう思って容量の一番小さいモデルを買っています。)

ドラゴンクエスト X ベンチマーク
PCでゲームはしないのですが、前回PC購入初期にベンチマークを取っていたので、同じソフトで確認してみます。
追加前

追加後

快適からすごく快適になりました。スコアが倍近くに伸びました。ならばとフルスクリーンにしてみると、さらにスコアが伸びました。

スコアが約2倍になっています。CPU内蔵GPUなのでメモリの帯域が増えたことを素直に反映しているようです。すごく快適に遊べそうです。

FF XVベンチマーク
追加前

追加後

FF XVベンチの評価は8段階で、スコアが2000以下だと動作困難と判定されるようです。スコアは1.5倍に上がりましたが、動作困難から動作困難でした。後少しで動作困難から抜けられそうなので惜しい気がします。このままだとちょっと遊べない感じです。

まとめ
Lenovo ThinkCentreM75qGen2 のメモリをデュアルチャンネル化すると、GPUを使う場合はとても効果が高く、ちょっと古いゲームなら解像度を下げるとなんとか遊べるレベルの性能を発揮するようです。新しいCPUは気になりますが、きっと価格が上がってしまうでしょうし、今安くなっているPCを購入して、自分でメモリを増設したりしても良いのではと思いました。また、PCを購入したけど遅いと思っている人は、メモリが2枚刺しになっていないのかもしれません。PC本来の力を発揮していないかもしれないので、値段も安くなっているので2枚刺しに挑戦してみて下さい。
つづきに
合わせて Lenovo ThinkCentreM75qGen2を1年使ってみて、気になる所をレポートしようと思います。
つづく 

Amazon情報購入品情報
2400円でこの性能向上とは、ものすごくコスパが良いと思います。