はじめに
ラズパイ４でスクリーンショットが取得できるようになって出番は減りましたが、それでも時々画面の一部を切り出して保存したい場合があります。
Windowsならペイントがあるのですが、ラズパイOSには標準ではペイントソフトはインストールされていません。今まではGIMPを使っていたのですが、Add/Remove SoftWareからインストールできるもっと手軽に使えるソフトを探してみました。
KolourPaint
現時点のおすすめはこれかな。
KolourPaint は KDE 用のシンプルな描画および画像編集アプリケーションです。使 いやすさを目標としており、平均的なユーザを対象としたレベルの機能を提供しま す。シンプルな画像を描いたり、写真を修整したりといったよくある作業に最適です。
本パッケージは KDE グラフィックスモジュールの一部です。
道具は厳選されてシンプルな方が使いやすかったりするんですね。
使い方
日本語化されていて見た目もWindowsのペイント（MS ペイント）とほぼ一緒で、ツール類の配置は昔のMS ペイントと同じ感じです。カラーパレットがちょっと違いますがこれは左上の四角いマークを使う事で動かすことができます。
画像の一部を選択するマウス操作も MS ペイントとほぼ一緒なので,操作に迷う事はないと思います。
トリムについて
MS ペイントの場合は”トリム”だったのですが、KolourPaint の場合は
選択->新しい画像として切り取り
または
Ctrl+T のショートカット
を押すと選択した範囲のトリムができます。
ショートカットがＴなので、この日本語訳は”新しい画像として切り取り”より”トリム”の方が自然な気がします。
その他の便利な機能
KolourPaint はMSペイントよりもう少し高機能で、スクリーンショットを取る機能があります。
秒数を指定してスクリーンショットが取れるので、メニューなどのマウス操作やキーボード操作で、どうしても画面が遷移してしまう場合に利用できます。
次選はこれかな mtPaint
ラズベリーパイOSのディスクトップはLXDEなのですが、LXDEをウィンドマネージャに使用するLubuntuとWindows７の標準ソフトと比較した表がありました。
LXDE-lubuntu/Japanese - Ubuntu Wiki
これによるとMS ペイントに対応するのが、LXDEではmtPaint です。
mtPaint もAdd/Remove SoftWareからインストールできます。
mtPaint はフリーでオープンソースのグラフィック編集プログラムであり、GTK+ ツールキットを使用しています。 索引付きのパレット画像やピクセルアートの作成に舵を向けています。
効率を追求した設計のため、旧式の PC ハードウェア (例えば 200MHz CPU、32MB RAM) でも起動できます。索引付きパレット又は 24 ビット RGB 画像の編集が可能であり、 基本的なペイントおよびパレット操作ツールを提供します。
シンプルかつ使いやすいことを目指しており、JPEG、GIF、TIFF、BMP、XPM、そして XBM ファイルの操作も可能です。
使い方
mtPaint も日本語化されています。見ればわかる使い方です。カラーパレットの指定が少し変わっていますが、基本的は使いかたは変わりません。
特に落ちたりはせず、非常に軽快に動作します。MS ペイントを期待すると、ちょっと高機能な分だけ、なれる必要があります。選択部部の切り出しは、イメージ->トリミングで可能です。ちょっと高機能で、レイア管理（複数画面重ねたり）、簡単なアニメーションも作成できて、背景を透明化したPNG画像も作れます。もちろん画面のスナップショットも可能です。
KolourPaint では物足りなくなったり、出来ないことがあったら使ってみて下さい。
おわりに
その他にAdd/Remove SoftWareから以下のものがインストールできます。
- Gnome Paint まだだめだな バグが多い
- Image Magick 画面が古い
そういえばMSペイントはUMPアプリになっているはずなので、MONO(C#の実行環境）があればラズパイでも本物が動かせるかもしれません。
まあ、もっと高度なことがしたくなったら GIMP を覚えるので良いでしょう。でもトリムするだけには複雑過ぎかな。
おしまい
購入品情報
ラズパイは相変わらず欠品中ですな。
Picoも少なくなって来ていて、秋月電子でも個数制限で１個しか買えませんでした。
