はじめに
ラズパイ4B(RPi4B)のChromiumでハードウエアアクセラレーションがONにできるようになりました。Youtubeでハイビジョン(1920✖1024)でちらつきなしで見えるようになります。
環境
ラズパイOSは64ビット版で、2021/11/15のChromiumのバージョンは89です。
OSのバージョンは 5.10.60 です。
手順
それでは手順です。Chromiumを起動して検索窓からフラグを操作します。
1.chrome://flags/#ignore-gpu-blocklist を入力します。
2.Override software rendering list フラグ #ignore-gpu-blocklistを Disabled からEnabledに変更します。▽を押して選択リストから設定を変更するのですが、タイミングが難しく押しにくいのですが変更できます。
3.Relanch を押すと、設定を反映させて Chromiumが再起動します。
(この時点でも早くなっています。)
4. Hardware-accelerated video decode フラグ#enable-accelerated-video-decode を Default から Enabled に変更します。
5.Relanch を押すと、設定を反映させて Chromiumが再起動します。
chrome://flags/#ignore-gpu-blocklist
Disabled→Enabled
Relaunchchrome://flags/#enable-accelerated-video-decode
Default->Enabled
Relaunch
確認
Chromiumの検索窓に chrome://gpu と入力して、ハードウェアアクセラレーションがONになっていることを確認します。
Video Decode:Hardware accelerated
となっていればOKです。あとはYoutubeでHD映像を確認してみてください。
注意
このフラグを変える機能は、実験的な機能のようでいつ無くなるか判りませんが、Chromium 92でも残っているようです。
そろそろ
Youtube画面の前に他の画面があると、まだ少しチラつきますが、全画面にすればほとんど気にならなくなると思います。本当にHWアクセラレーションが機能しているのかは分かりませんが、実際にCPU負荷も半分程に減っています。
ハードウェアアクセラレーション OFFの時 CPUがほぼ100%です。
ハードウェアアクセラレーション ON の時 負荷が半分くらいになっています。
Youtubeの統計情報でドロップレートも下がっているので、効果はあると思います。
こうなるとそろそろ”ラズパイはPCだ!”と言っても良いかもしれません。
おわりに
ついにラズパイ4Bで YouTubeのハイビジョン映像が再生できるようになりました。これでIntelの Atomを積んだ、ローエンドのPCに並んだと言えると思います。いや少し超えたかな。
おしまい
参考にした情報
Amazon情報
在庫が回復していますが、一瞬かもしれません。3000円程値上がりしてますね。