中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ78 突然ですが MINERVA-II2も作ります!その3

はたしてMINERVA-II2 は無事、「リュウグウ」に着陸できたのでしょうか。
今日は2019年10月22日ですが、特にニュースやJAXAからの発表も無いようです。10月3日に投入したので、もうとっくに「リュウグウ」に着地しているはずなんですが、どうなったんでしょうか。気になります。

 

印刷

モデリングが終わったので3Dプリンタでモデルを印刷してみます。

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分割

そのままでは、積層型の3Dプリンタでは印刷できないので、モデルを適当に分割します。今回は、胴体と足に分割します。

Microsoft 3D Builderにモデルを読み込ませて、全てを選択しグループ化しておきます。次に「編集」の「分割」機能を使って、適当な位置で切断します。「両方を保持」とすると両方が残ります。

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あとは胴体を「編集」の「型抜」き機能を使ってくり抜けば、印刷用のモデルが完成します。胴体をくり抜くのは印刷時間を短縮する為です。

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これを別々にSTL形式で出力して、スライサーソフトに読み込ませて印刷します。

 

モデル調整

試しに1/5サイズ(スライサーの設定で20%に縮小)で一度印刷してみると、やはり足が細すぎるようです。また、余りに薄いと、3Dプリンタのベッドから剥がす時に、割れたり歪んだりするので、MINERVA-II1と同じく、足を8mmに太くして、胴体と足を切断する位置を6mmに調整しました。1/5で印刷すると、足は1.6mm、上面は1.2mmになるので強度的には十分です。

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3D Biolder上でモデルを見ると、少し違和感を感じますが、1/5で印刷すれば気にならなくなるはずです。

 

印刷

デアゴスチーニのマイ3Dプリンタの idbox!で印刷して見ます。スライサーソフトはRepitire-Hostに3Dモデルを読み込ませ、0.2に縮尺(つまり実寸の1/5)し、インフィルは0%でスライスします。

フィラメントはサインスマートのPLA ナチュラル色、ヘッド温度は215℃、ベッド温度は70℃です速度は50mm/sec、印刷しました。

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印刷時間は、胴体が25分、上下同時で25分程度なので、ざっと一時間かかりました。

 

MINERVA-II1と比較

どうでしょうか。

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並べてみると、形も大きさも違う事が判ります。JAXAの発表資料やイラストでは、それぞれでサイズ調整されるので、同じくらいの大きさに感じていましたが、並べてみるとずいぶん印象が違うと思います。MINERVA-II1と同じ形と報道しているニュースサイトもありましたが、どう見ても違います。(まあ興味の無い人には同じに見えなくもないですが。。。)

 

つづく

 

Amazon情報

wavesからナチュラル色のPLAフィラメントが発売されています。米国製ペレット使用だそうです。今のフィラメントが、二年目にはいりポキポキおれるので、そろそろ購入時期です。サインスマート製のナチュラル色PLAが入手できないので、次に買うのはこれかな?