中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ26 GR-LYCHEE ソフトウェア設計(その2) 要求分析

つづき

今週はGR-LYCHEEコンテストのソフトウェアを設計しています。

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要求分析

「よつあし」ロボット動作を人間に対するサービスとして考えて行きます。

そしてどんなサービスを行うかを設計して行きます。サービスを受ける人の言葉で表現するのを要求分析(ようきゅうぶんせき)なんてかっこいい言葉を使います。

ザックリ言えばお客さんの要望をノートに箇条書きにしたものです。

会社では、お客さんの要望を吸い上げる時にルールを作って漏れや抜けが無いようにするために、マニュアルを作って作業し、最後にレビューすることを「要求分析」といっています。

(こんな簡単なことでも文書化しておかないと、まともな記録を残すことができません。)

 

では「よつあし」知性化イニシャルの要求分析ですが、「要求」とは「お題」と言い換えても良いでしょう。じつは最上位の「お題」は既に、GR-LYCHEEのコンテストなので提示されています。

メインのお題 「カメラやIoTで課題を解決

選考基準も書かれていて、これはサブのお題と言えます。

・GRデザインコンテストの目的に沿っているか
・GRボードの特長を利用しようとしているか
・課題やその範囲が明確に示されているか
・課題解決のアプローチやその手段は適切か
・新規性はあるか
・社会的課題解決につながるような目標や、価値が含まれているか
・インキュベーションにつながるような機会創出や、コスト意識が含まれているか

 

でここからルネサスの真の要求を分析して行きます。

・IOTってはやりだよね

・ルネサスの商品をもっと売りたいよね
・自分では大したアイデアが湧かないのかな
・去年もやったからそろそろ今年もデザインコンテストでもやるかってことかな
・予算は削減されているから、今年は賞金は少な目で
・・・あらぬ方向に分析してしまいました。
 
こういう事は良くあります。そう言うときには視点を変えてもう一度分析を行います。さっきの選考基準を逆に見て行きます。

・実現可能な優れたアイデアやクリエーターを掘り起こしたい

・社会に貢献するようなものが良い

・見て楽しい新しいものが良い

・実現可能なものが良い

・できればGRボードやルネサスの宣伝になれば良い

・予算は削減されたけど、いろいろおまけもつけますよがんばって応募してね。

だいぶ良くなってきました。

要求分析では、最後は需要者と供給者の両者が納得する所に、落とし込む必要があります。 

で中野島ロボットでは1次選考で以下の分析結果で提案を行いました。

 

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 なんとなく要求者の琴線に触れたようです。一次選考に残れました。

 

つづく

次回は基本設計について記述して行きます。

 

 購入品情報

思い立ったらすぐメモ。アイデアを見える化するには、中ロボではこれの古いバージョンを使っています。

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