中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ25 「3D Builder」 アップデート!新機能紹介(その1)

はじめに

中野島ロボットでは、モデリングソフトは、Windows10では標準搭載されている「Microsoft 3D Builder」を良く使っているのですが、いつの間にかアップデートされていたみたいです!

「もうメンテナンスはしない」と公表してから、二回目のメジャーアップデートです。

バージョンは16.0.2611.0になっていました。

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新機能

前回は、編集に「くぼませる」機能が追加されて歓喜しましたが、今回もすごい機能が追加されています。

なぜ前回「歓喜」したのかと言うと、「くぼませる」はモデルのスキンのみを指定の厚さでくりぬく事ができる機能で、3Dプリンタ使いには必須の機能でした。この機能が無いときは、中抜きしたい形状をコピーして、サイズを「スケール」機能で一回り小さくしてから重ねて、編集機能で「型抜き」していました。「くぼませる」機能は、残す壁の厚さも自由に設定できるので、中空の箱やボールが簡単に作れる様になったのでした。

 

それでは紹介します。

新機能1 透明素材が使えるようになった。

今までは、塗りつぶしの色かテクスチャの貼り付けのみだったのが、透明素材が追加されました。

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ではその効果を見てみます。

透明前

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透明後

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半透明にすると、いやー中身が丸見えです。これでロボットの外装を確認するのが格段に楽になります。

いままでは、内部のオブジェクトを全部選択してグループ化して項目で選択し、選択したオブジェクト以外が透明になるようにして確認したり、表示でX線表示させて確認していましたが、これからは外装素材を半透明に変えれば良いだけだし、戻すのも素材を戻すだけなので、外装と内部との干渉を確認するのがとても楽になるのです。

 

もう一つ素材の種類があり「リアル」で光沢のあるメタリック調にもできるようになりました。

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綺麗です。金ぴかにもできますがにオブジェクト同士のリフレクション(反射)は表現できませんが、神アップデートです!

これで透明系のフィラメントや光沢のあるフィラメントの素材感が、モデリング段階で確認できるようになります。

 

サンプルをもう一つ。今造形中の「カマキリ」ロボットの素材を換えてみましょう。

シンプル:いままでと同じ素材です。

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メタリック調で光沢を出してみました。

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メタリック調にすると、光沢感が増し、ぐっとかっこよくなったと思わないでしょうか。 モデルが綺麗になると、「さあ印刷するぞ」って気になりますね。

(このモデルは来年あたりに公開予定です。乞うご期待!)

 

つづく

次回はその他に追加された機能を見て行きます。

 

購入品情報

中野島ロボットではこのフィラメントを使っています。