中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ282 K45ケースにUSBポートを追加する

はじめに
K45のケースの問題点としてケースのフロントにUSBが無いと言うものがあります。これはこれでシンプルでデザイン的には良かったのですが、確かに不便を感じることがあります。実はK45のシャーシにはフロントにUSBを追加する穴が開けられるようになっていて、フロントパネルにも裏から見ると、USBとオーディオの穴が開いています。今回はここにマザーボードのフロント用USBを繋いでみました。

部品の購入
Amazonでマザーボードのフロントパネル用USBヘッダーからバックパネルへ引き出すケーブルを購入して使用します。約2000円くらいで購入できます。このケーブルを利用してK45のフロンパネルにUSB3.2のTypeAとTypeCを増設します。

モデリング
K45のフロントパネルにはじつはUSBとオーディオ端子の穴が開いていますが、シールで塞がれた状態になっています。シールなので簡単に裏から穴を空けることができて、基板を固定する穴もシャーシ側に付いています。
いつもの3D Builderを使ってUSB端子の固定のためのブラケットを作成します。なおブラケットのシャーシからの高さは6mmです。

印刷
Rostock Nanoを利用してPETGフィラメントを利用して印刷しました。PC内部は高温になることがあるので、PLAではなく熱に強いPETGフィラメント使用しました。

30分程で印刷できました。(実はこれで5個目の試作品ですが。。。)

組込
USB延長ケーブルを印刷したパネルに12㎜のM3ネジで裏から取り付けました。

右上の穴は電源スイッチと干渉するので組付けたパネルをインチねじ一本でシャーシに固定しています。フロントパネルのシールに裏から穴を空けてパネルを元に戻して完成です。

おわりに
これでK45の弱点と言われていたUSB端子をフロントパネルに常設することができました。普段はUSB2.0のハブを卓上に設置して利用しているで、頻繁に利用することはありませんが、高速なUSB3.2の場合はケーブル長が長いと動作しないため、高速なUSBメモリやUSB SSDをフロントパネルに接続してバックアップする場合がとても楽になりました。それに片側をTypeCにしたので、ちょっとした時にも高速に接続できるようになりました。

おしまい

購入品情報
熱くならないUSB型のSSDです。TypeAとTypeCの両対応なので高速にファイルが転送できます。実際にとても高速です。

M2 SSDのケースです。OSを丸ごとバックアップしたり、コピーするときに利用しています。放熱もしっかりしていて熱くなりにくく高速に利用できます。