はじめに
久し振りに新色PETGフィラメントを2月に購入していたので、印刷して確認してみます。購入履歴を調べてみると前回のフィラメントの購入が2020年2月だったので、なんと2年ぶりのフィラメント購入です。
購入品
RepRapperのPETGフィラメント グレーです。新色だったのでついついポチリました。
ねらい
グレーの3Dプリンタ用のフィラメントは積層痕が見えにくく、印刷した形状がよく見えるらしいのです。確かに塗装の下塗りもグレーが良いって言うし、塗装前提のタミヤのプラモデルもプラスチックの色は昔からグレーでした。
確認
では確認です。フィラメントの巻は良いです。中野島ロボットがRepRapperのフィラメントを良く使っている理由は、フィラメントのスプールへのまきが精密コイル巻きと言う巻き方で、綺麗に巻かれていて、緩みにくいのに、出しやすいと言った特徴があったからです。今回も綺麗に巻かれています。
フィラメント径は、1.75mmピッタリです。PETGフィラメントは滑りやすいので、表面がギザギザ加工されているものがありますが、これはツルツルです。
問題発生
スプール(フィラメントが巻いてある枠の部分)の内径が大きくなっており、スプールが床に着いてフィラメントが回転しません。
スプールが大きいほうが、巻きグセが付きにくく、最後まで折れにくいのですが、スプールの内径は昔に比べるとだんだん大きくなって来ていて、ついにスプールフォルダーの対応するサイズを超えてきました。最初の頃の内径は50mmでしたが、これは75mmもあります。
解決
自作のスプールフォルダーで解決しました。でもギリギリです。これ以上スプールが大きくなったら、スプールホルダーのサイズを大きくして再度印刷する必要が有ります。
印刷テスト
いつものテスト用ロボットを印刷してみます。自作のデルタ型3DプリンタのRostockNanoのPETGフィラメントの標準設定温度235℃で問題なく印刷出来ました。
いい感じです。確かにグレーだと細かい造型が良く見えます。
耳も垂れなしですが、これは強化した冷却のおかげでしょう。
後ろも綺麗です。デルタ型の3Dプリンタは横の直線を苦手としていて、少しうねるのですが、まずまずです。グレーのフィラメントだと、この程度のうねりは目立たないようです。
比較
他のフィラメントと比較するとグレーのフィラメントで造形したものが、凸凹がよりハッキリしていることが分かります。3つともPETGフィラメントです。
カメラで撮影すると特に立体感が良く出ています。白は飛んでしまうし、透明赤は透けているので、グレーが一番ロボットの顔立ちがはっきりしています。
おわりに
そろそろ公開予定のロボットを印刷して見ました。このロボットは今週末に仕上げてモデルをアップする予定ですが、グレーのフィラメントは造形が確認しやすいのは確かです。それに少し透明のPETGより柔らかく、削りやすい気がしました。
ビジュアル的にはう〜んかなり地味だな〜。まぁこのロボットは産業用ロボット風味なので、これはこれで良いのかなと思います。
おしまい
購入品情報
PETGフィラメント 2500円くらい
Amazonでは、中野島ロボットが購入したRepRapperのグレーは欠品になっています。
中野島ロボットで一番利用が多いのがRepRapperのフィラメントなのですが、在庫切れが多いのが残念な所です。
スプールなしフィラメント 2000円くらい
最近はスプールなしのフィラメントもあるんですね。少し安いです。
確かに使い終わったフィラメントのスプールは大きいし、素材がもったいない気がします。
PETGフィラメントもずいぶん安くなり、これなんか1600円で、最初の頃の半額です。(あまりに安いので、今度試すかな)