中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ20 GR-LYCHEE RHOMセンサ動作確認その2

つづいて

GR-LYCHEE デザインコンテストで提供してもらった、ロームさんの近接照度センサモジュールPR-0521RSを評価してみます。

2. ROHMの近接照度センサモジュール(PR-0521RS-EVK-001)を評価してみる。 f:id:nakarobo:20180919155538j:plain

 

接続

GR-LICHEEとは、I2Cで接続する。とあえずクリップでセンサと接続して確認する。

GR-LYCHEE側は左から SCL、SDA、3.3V 、GNDの順になる。

センサ側は、VDD、GND、SDA、SCLの順に接続する。
 

f:id:nakarobo:20180917111340j:plain

ソフトウェアはマニュアルに記載されているURLからダウンロードできます

URL:https://www.rohm.co.jp/sensor-shield-support/ps-als-sensor

 

ダウンロードした、RPR-0521RS.zip ライブラリを

 スケッチ->ライブラリをインクルード->.ZIP形式のライブラリ―をインストール

からArduino IDEにインストールします。 


コンパイル

インストールが上手く行くと、スケッチ例に追加されている、

 RPR-0521RS->example->RPR-0521RS

からRPR-0521RS.ino を呼び出します。

ただし、RPR-0521RS.ino はそのままではコンパイラでエラーになります。

 

'byte' does not name a type となっており、普通のC/C++だったら、 #include <sys/types.h> とするところ Arduino IDEだったら 以下のように一行追加する必要があるようです。

  #include <Arduino.h> // added

f:id:nakarobo:20180919161411j:plain

 
コンパイルは成功し、ワーニングが多数残っているがとりあえずの無視して、 実行させた結果がこれ。9600bpsのシリアルモニタにセンサが読み取った距離と明るさを出力して来ます。
画像画像
 
環境光は秋月電子で購入したテスターのLux数値と比較しましたが100lx程の開きがありました。(どっちが正しいかは微妙ですが)

f:id:nakarobo:20180919160550j:plain


動作確認には〇川さんにおねがいしました。
距離はかなり近くないと使えないようです。
f:id:nakarobo:20180919161907j:plain
 まだまだ反応しない。
f:id:nakarobo:20180919162006j:plain
近い!近いって!
f:id:nakarobo:20180919162017j:plain
データシートを見ると5cmからとなっているようですが、スケッチでは1.5cmで、Far(遠)から Near(近)に切り替わりました。
距離 count
20cm 2
10cm 7
5cm 24
4cm 39
3cm 68
2cm 214
1cm 667
5mm 1597
 
やはり、実用的なのは2cmを切るくらいからでしょうか。かなり短くて、精度もあまり良くないようです。

まとめ

人検出や障害物検知にしようできるかと思ったのですが、ロボットの足の長さは5cm以上あるので、ここから止めようと制御しても間に合いません。

ここまでの評価結果から判断すると、今回のロボットでは使いずらいようです。
手持ちのシャープの距離センサか、VL6180Xか、こっちもカメラを使うしかないようです。

購入品情報

このセンサーモジュールは、Amazonでは買えないみたいです。

センサ単価は安いのですが、Digikeyとかでは、4000円もするようです。