中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

日経星新一賞落選記念 アインシュタインよ永遠に その4/5

作品タイトル アイシュタインよ永遠に

あらすじ
人工知能による人類史上最大の謎に挑んだ科学者の物語です。苦労の末人工知能の開発に成功し、ついに謎の答えを得ることに成功します。しかし、れよりも大事なものを見つけ、そっと心の中にしまっておく事にしたのでした。

この話をF博士にしところ、博士はぎょっとしてしばらく口をパクパクさせ、宙をうつろに見つめていた。
”どうしたんですかF博士、大丈夫ですか”N助手の問いかけにも答えず、最後には涙を流し始めた。そしてしばらくして
”ついに完成した!ついに完成したぞN君”と叫んだのだった。
一週間後の天気など誰にもわからないものなのだが、”わからない”ということが人工知能にわかったと言うことは、量子人工知能コンピュータが完成したことに他ならない。

そんな思いにF博士が浸っていると、確認テストが終わりを迎えていた。
”F博士最後のテストをお願いします”N助手の声で、われに返ったF博士は最後のテストの質問を行った。
”一週間後の天気は?”
 ”わかりません”
最後のテストも合格だ。

予定では明日の式典でH室長が暗黒物質の正体を確認する質問を、報道陣の前で大々的に披露することになっていたが、二人はちょっと怖気づいて事前にコッソリ確認してみることにした。

N助手は50年前から考えられて来た完璧な質問を一字一句間違わずに入力した。

答えは一瞬で返された。
 e=hv
 e=mc^2
 :
それに続く何ページにも渡る難解な式の羅列。

”最初の公式は僕にも判る単純なものですね” N助手はやはり完成してはいなかったのだと思い、”完成していなければまだこの楽な仕事が続けて行ける”と少し安堵した。

答えは一瞬で返された。
 e=hv
 e=mc^2
 :
それに続く何ページにも渡る難解な式の羅列。

”最初の公式は僕にも判る単純なものですね” N助手はやはり完成してはいなかったのだと思い、”完成していなければまだこの楽な仕事が続けて行ける”と少し安堵した。

つづく

画像は無料の画像生成AIの Criyonにセンテンスを読み込ませた生成させたものです。

www.craiyon.com

 

このページを参考にさせていただきました。

arakan-pgm-ai.hatenablog.com

参考書籍