中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ37 3Dプリンターで iPad スタンドを作ってみた モデリング編

ずいぶん前から作って欲しいと言われていた iPad スタンドをようやく作成しました。

 

つづき

モデルの改造方法を書いておきます。
中野島ロボットがモデルの作成に使用しているソフトウェアは、Windows10標準の「3D Builder」 です。インストールされていない場合は、Microsoft Store から ダウンロードして無償で使えます。
使い方は簡単なので直ぐに覚えられますが、こっちにも書かれています。

 

モデルのダウンロード

3DモデルのダウンロードサイトのThingversから、「DOWNLOAD ALL FILES」を押して3Dモデルと一緒にダウンロードするか、Thing Files を押して、"SimpleIPadStand.3mf" をダウンロードして下さい。もちろん無料です。

www.thingiverse.com

 

開く

3Dモデルのファイルを右クリックし、表示されたメニュから”プログラムから開く”を押し「3D Builder」で開きます。

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このモデルは、幅4cm、長さ10cm、高さ12mmの緑色の四角形をちょっとくり抜いた作りになっています。
大きいグレーの四角形が  iPad のつもりで、前の丸と四角が Apple Pencil のつもりです。

もう一つの楕円のグレーの部分は、樹脂の消費量を減らすためと安定性を出すための切り欠きです。これは切り欠かなくても良いのですが、少し柔軟性が出てタッチ操作がしやすくなるのと、3Dプリンタではスタンドの底面を完全に平らにできないので、ガタつき防止にもなっています。

 

型抜き

緑の四角から、グレーの部分をマウスで選択し 編集->型抜き で抜いて行くと、 iPad スタンドのモデルができあがります。 

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ひとつひとつ”型抜き”していっても良いのですが、グレーの部品を全て選択して、”グループ”化して、一回で型抜いても良いと思います。

ただし、複雑な形状になるとうまく型抜けない場合があるので、そうなった場合は、単純な形状のものから、ひとつづつ型抜いて行くとうまく行きます。型抜く順番でも上手くいったり行かなかったりするので、トライアンドエラーが必要になります。

 

角度を変える

ではiPadを保持する角度を変えてみましょう。オリジナルは80°ですが、グレーのiPad型を回転させて、70°にしてみましょう。そして位置を微調整します。

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位置は床面から3mm程度上げた所が丁度いいと思います。3mmあれば樹脂でも十分な強度が得られます。 

あとは同じようにグレーの部分を”型抜き”して、名前を付けて保存から STL format を選択して保存し、3DプリンターにSTLファイルを読み込ませて印刷すれば、オリジナルのiPadスタンドができあがります。

同じように簡単な操作でオリジナルの スマホホルダーや写真盾なんかもできるので、切り欠きや材質を工夫して楽しんでください。 f:id:nakarobo:20181229105737j:plain

最初から二つ使うつもりなら、横幅はこの半分でもいいですね。

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おわりに

いままでで(たぶん)一番感謝された、3Dプリンターで作った”もの”でした。

 

購入品情報

透明フィラメントで作っても綺麗かなと思います。