Arduino Nano の新型について調査しています。
もうひとつの Arduino Nano シリーズ
Arduino Nano の新型には、Every の他に、Arduino Nano 33シリーズがあります。このシリーズは、Arduino Nano と同じフォームファクタ(外形寸法とピン数)ですが、Arduino Nano Everyとは違って、IO電圧を5Vから3.3Vに変更したものです。この時点でArduino Nano とは互換性はなくなっていますが、無線LANやBluetooth、各種センサを搭載していて、これまで純正では苦手にしていた、IOTデバイスや省電力無線デバイスの開発ができるようになっています。
上からArduino Nano 33 BLE Sence/33 BLE/Every/33 IOT です。
Arduino Nano 33シリーズもピンアサインは、Arduino Nano や Arduino Nano Every と同じですが、電圧が違うのでこれまでのシールドや基板はそのままでは使えない場合があります。また、5Vトレラントでもないため、5Vのセンサ等を使う場合は、電圧変換基板が別途必要になるか、ごまかしながら使う事になります。
かなり強力
電圧の問題はありますが、このArduino Nano 33シリーズは3種類ともかなりプロセッサが強力になっています。どうしてもArduinoでは不足していたプロセッサの計算速度やフラッシュメモリやRAMの容量が大幅に強化されており、ちょっと離れていた、Raspberry Pi との間を埋めてくれます。
純正のサポートが得られる
サードパーティの ArduinoNano に近いサイズでBluetoothが使える、DFRobot社の Bluno Nano がありましたが、技適の問題とサイズに問題がありましたが、Arduino Nano 33シリーズが日本への輸入が開始されたら、技適を取得して使えるようになると思います。そうすれば、Nanoサイズでそこそこ強力で無線接続が使えるので、リモートコントロールのロボットを作成するにちょうど良い感じです。この程度のパワーがあれば、画像処理などもなんとか行えると思います。
ちなみに
中野島ロボットが Rasberry Pi を使わない理由は、電源がニッケル水素乾電池で動かせないからです。ラズパイなら開発環境も自分自身を使う事ができるし、無線も有線LANも付いているのですが、やはり電池食いなんですね。Rasberry Pi Zero でさえ5V 0.5A程度の電源が必要となりますが、Arduino Nano なら本体は 16mAしか必要ありません。
Amazon情報
Bluetoothが使えるNanoサイズのプロセッサです。(中野島ロボットはもっていません。何度かAmazonの籠には入れたんですけどね)