中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ68 続々到着 青い迷星?

夏休み前に頼んでいたロボットの部品が続々到着しています。 

 

Arduino Nano 用 I/O拡張ボード 青 新品

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封筒を開けると、梱包はしっかりしています。

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プチプチの中にさらにもう一つフィルムの袋で梱包されています。

フィルムの袋から出して見ると、きれいな青い基板が出てきます。f:id:nakarobo:20190809105626j:plain

 

青に黄色のピンヘッダの色が映えて良い感じです。
裏は青に白のシルク印刷です。f:id:nakarobo:20190809110203j:plain

あれ?色以外にも赤い拡張基板とちょっと違います。わかるかな?

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表を拡大して見ると

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シルクが違う

基板に印刷されている文字の事をシルクと言います。シルクとはシルクスクリーンの略です。シルクスクリーン(絹の布)はインクを通すので、その布にインクを通さない塗料を塗って乾かすと、基板にその布を重ねて、インクを垂らすと、インクを通さない塗料の塗っていない所からインクが染みだして、基板に文字を印刷することができます。

そんな豆知識はさておき、シルクの線が太く文字も大きくハッキリしています。

 

コンデンサの容量が違う

コンデンサは、DCジャックの隣の銀色の部品で、電源の電気を安定させる役割のある部品です。赤の方は 耐圧が16V で容量が100μF で、青の方は耐圧が 25V 容量が47μFです。青の方が耐圧は高いが容量は半分です。

この違いはちょっと微妙です。基本的に電源の平滑用コンデンサは、容量が多い方が電気をたくさん貯められるので高性能です。しかし、コンデンサは耐圧を超える電圧がかかったり、温度が高くなると劣化してだんだん容量が少なくなって行きます。耐圧を大きく超えると破裂したりします。つまり、青の方が耐久性では勝っていると言えるかもしれません。

 

ピンヘッダの組が違う

赤い基盤は、ピンヘッダの色が赤、青、黒の三色なので、一列4本のセットが3列ですが、青い基板のピンヘッダの色は黄色だけですが、二列4本のセットと、一列の4本セットの3列になっています。つまり青の方が二列のセットを電源ピンに使っているので、ピンが強固に固定されていて、ピンも曲がって取り付くことがありません。

 

期待のヘッダピンの仕上げは

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・・・・

やっぱりピンは少し曲がっています。再半田する程では無いのですが、少しピンは曲がっていました。
  

問題その1

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DCジャックのピンが基板側にはみ出している。赤に比べて3mmくらい足が長くて、基板から結構はみ出しているので、固定する時は干渉するかもしれません。

 

問題その2

パワーLEDの位置が若干異なります。このLEDを利用したケースを使っている場合は、穴位置が変わって来たりすると思います。ちなみにLEDは赤色です。(青ならよかったのに)

 

問題その3

基板のパターンが違います。基板のパターンは同じかと思っていましたが、シルクだけでなく銅の配線パターンも違いました。配線パターンは大きく異なります。

f:id:nakarobo:20190809110636j:plainこのまま使うには問題無いのですが、ロボットを作成する場合に、サーボモータの電源をArduinoから分離するために基板上のパターンを一部カットする必要があるのですが、パターンをカットする位置が変わる事を意味します。

また、給電位置が違うため、動作に微妙な差が出るかもしれません。赤い基盤は裏の番号の真ん中から給電しますが、青い基盤は番号の若い方から給電しています。十分な容量の電力を供給できれば良いのですが、電流容量が少ないと給電位置の近い方が電圧が高く、遠くに行く程電圧が低くなってしまいます。そのため、ギリギリで動かしているときにはサーボモータの位置を変えないと同じ動作をしないかもしれません。
 

動作確認  

Arduino IDEの Servo Sweep を使って、MG-90Sマイクロサーボを9PINに刺して動作を確認してみました。

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普通にちゃんと動作しました。当然ながら速くはなりませんでした。

 

まとめ

普通に使う分には赤い基板より、仕上がりも良く、青と黄色のコントラストも綺麗です。小さいながらも違いがあり、中野島ロボットのようにパターンをカットしたりギリギリの所で使用する場合は、その違いを考慮する必要があります。ちょっと評価に迷う青い基板です。

 

購入品情報

仕上がりの良い、青と黄色の綺麗な拡張ボードです。

waves Arduino Nano 用 I/O拡張ボード 青

waves Arduino Nano 用 I/O拡張ボード 青

 

 

つづく