中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ26 GR-LYCHEE ソフトウェア設計(その6) 詳細設計 その3

つづき

今週はGR-LYCHEEコンテストのソフトウェアを設計しています。

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詳細設計 つづきのつづき

前回プログラムの処理以外を設計しました。今回は処理を考えてみます。

 

今回のプロジェクトの処理の肝は「よつあし」の「知性化イニシャル」です。

GR-LYCHEEならArduinoと違ってパワーがそれなりにあるので、画像を取り込んで顔認識したり、ほんとに機械学習したりもできるのでしょうが、さすがに開発の時間が足りません。

処理と言っても、ほんとの「知性化」はできないので、「イニシャル」です。

ほんとは、AIや機械学習をさせて知性化すればこんな風iになりますよっと言えれば良いので、知性があるっぽく見えるモーションを考えて行くので「イニシャル」としています。ほんとはAIを使うところを、それらしく見せる事を第一に考えます。

 

そもそも知性とはなんでしょうか。人間はどんな時に知性を感じるのでしょうか。

たとえば、粘菌やダンゴムシやアリやカマキリに知性はないはずですが、動きによっては知性を感じずにはいられない場合があります。それが本能であっても、見た人が知性があると思えれば、それが「知性化イニシャル」なのだと思います。

 

たとえば「粘菌の経路探索」という事象がありますが、粘菌が移動する場合になぜか最適な経路を選ぶというものです。現在のコンピュータでも難しい最適経路を探し出してしまいます。

 

また、「ダンゴムシの交互ターン」と言う事象は、ダンゴムシが壁に当たると、一回目は右、二回目は左に曲がると、いつの間にか迷路を抜けてこれまた最短経路でゴールにたどり着くというものです。

 

アリの行列や役割分担、カマキリの指なめなども、なにかの知性を感じずにはいられません。

 

知性を感じるかどうかは、実はそれを見る人間がかってに決めていることが多いようです。

実はプログラムだったり、本能だったりするものが、あたかも人間らしく振舞えば、知性があると錯覚するのです。

たとえば、子犬に話しかけると首を傾げるしぐさを見ると”考えてる”と思ってしまいます。また、イルカは良く知性が高いと言われますが、網で囲われると上を飛んで逃げる事ができないなど、実際は知性がたいして高くないにも関わらず、人間から見て可愛くてそれらしい動きをすると、ついそう思ってしまうのかもしれません。

 

で本題の処理ですが、例えばスイッチが入った時に、直ぐに動くと機械っぽくなるので、一応考えるふりをして動かすようにします。子犬の戦法ですね。

取り敢えず今回の処理は

「センサから入力があってもすぐに動かずに、考えたふりをして動き出す」

処理とします。

 

ほんとは「考えるふり 」ではななく、将来的にはAIを動かせるようになればその処理を入れ替えれば「知性化イニシャル」卒業になりますが、他にもいろいろ思いついて、時間があれば実装しようと思います。(たぶん思いつても時間がない)

 

 おわりに

詳細設計はこれで終わりです。

後はプログラムを作って動かすのみ!

(間に合うのか・・・?)

 

 

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