週刊 idbox!のプチ改造 No.9 グリスアップ
はじめに
idbox!に塗るグリスの種類と説明です。
必須レベル ★★★☆☆
概算 500~1000円
idbox!の可動部分にグリスを塗ることにより、各軸の動きをスムーズにし、性能を維持します。
idbox!のZ軸のリニアシャフトにリードスクリューと、X-Yガントリーのスライダーとヘッドには付属のグリスを塗ることになっていますが、グリスが切れるとキーキーと音が出たり、造形が悪くなったりします。
放っておくと、リードスクリューネジが削れたり、リニアロッドに傷が入ったりするそうです。
また、付属のグリスはすぐ無くなってしまうし、グリスを塗るのも手が汚れて面倒なので、給油しやすく高性能なグリスを使ってメンテナンスします。
手順
1.X-Yガントリーへの給油
滑りをよくするためにプラスチック用のテフロン樹脂が入ったタミヤのミニ4駆用のグリスをX、Y軸のロッドに塗ります。
2.Z軸のベアリングとリードスクリューへの給油
耐久性のありそうな自転車やバイク用のチェーン用のオイル(チェーンルブ)を、ベアリングとネジに塗ります。
3.なじませる
グリスを塗ったら、各軸を動かしてグリスをなじませます。
Repetier-Hostのスクリプトの5番に外周を回るスクリプトを設定していれば、
スクリプトの5番とホームとを数回往復させてグリスをなじませます。
4.ふき取り
余分なグリスは垂れないように綿棒を使ってふき取ります。
ふき取ったグリスが真っ黒に汚れていたときは、もう一度1から繰り返します。
解説
idbox!のX-Yガントリーのスライダーとヘッドには、無給油ブッシュが使われており、給油不要と説明されていますが、耐久性をよくする為には給油は必要です。
付属のグリスを塗っても良いと解説されていますが、滑りをよくするためにプラスチック用のテフロン樹脂が入ったグリスを塗っておきます。
注意:プラスチック用でないグリスはプラスチックを溶かすことあるそうです。
idbox!のZ軸が正しく調整されて、付属のグリスが正しく塗られていれば、キーキーなったりすることはありませんが、グリスが少なくなってくると異音がしたり、放置しておくとZ軸に傷がついたり、リードスクリューのネジやナットが削れてしまうことがあるそうです。
付属のグリスが無くなったら、同じタイプのグリスにしても良いのですが、ここにはいかにも耐久性のありそうな自転車やバイク用のチェーンオイル(チェーンルブ)を塗って保護します。
AZ CKM-002 超極圧/極潤滑 オイルの方が、AZ B1-004 自転車用 チェーンルブより粘度が少し高いようで、セールで94円で購入したCKM-002 を使っています。
フィラメント5Kg程、平均的には60~75mm/secで、時には150mm/secを超える速度で、いろいろ印刷してきましたが、今の所、Z軸の傷や樹脂ブッシュのゆがみ等は発生していませんので、それなりに効果があるようです。
もちろんキーキー音もしていません。
おわりに
idbox!を安定して使うためのグリスアップのプチ改造でした。
容器から直接適量押し出せるので手が汚れなくてメンテナンスしやすくなりました。
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