逆転の戦略
I氏は富の再配分から行うことを決め、大企業への補助金の停止・大企業への優遇税制の撤廃を行い、代わりに日本にある原材料で作るものには補助金を大量に投入することにしたのだった。 水、ナトリウム、ケイ素、リチウム、硫黄、石灰石、ヨウ素、インジウム、ガリウム、白金や金など、国土が小さいとは言え利用できる資源が豊富にあった。また、衰えたとは言え科学技術の蓄積も文化の蓄積などの人的資源もまだまだ多くあったのだった。

I氏はエネルギーの自立を政策として掲げ、原子力発電所は50年限りの延長を認め既存の敷地に限り新設も認めて、その電力でで国産の太陽光パネルや蓄電池を増産していった。また災害が多く温暖化による風力発電は割高で不向きとしたが、塩の干満を利用する潮汐発電や過疎化した温泉街に循環型の温泉発電装置をを次々に建設していった。

また、休耕田の課税を強化し持っているだけでは土地を維持できなくしたのだった。結果として休耕田に国産の太陽光パネルが敷き詰められることになったが、農地を山林に戻す活動も同時に行われた。ただし大企業には一銭も税金を払わなかった。

つづく
