今週のお題「遠出」
はじめに
今年は天候が不順ですが、風は良く吹いていて、ウィンドサーフィンが趣味の中野島ロボットは毎週のように海や湖に行っていて、なかなかロボット製作ができていません。今回はウィンドサーフィン用の部品を3Dプリンターで作ってみました。今回作成したのはサイドフィンブランクと言って、ウィンドサーフィンのサイドフィンをつけない時に、穴を塞ぐ為の部品です。サイドフィンは主に波の中で効果があるものなのですが、今週末は本栖湖に行くので、サイドフィンは不要なんですね。

昔はボードに付属していたんですが、最近はフィンが良くなって換えることが少ないせいかブランクが付属していませんでした。なので3Dプリンターで作ってみました。黒いのがサイドフィンで青いのがブランクの試作品です。

手順
いつものMicrosoft 3D Builderでサクッとモデリングしてみました。これくらいの単純な形状なら30分程でモデリングできます。
次にサクッと3Dプリンターで印刷します。今回もデルタ型3DプリンタのRostockNanoを使います。速度は60mm/secでインフィルは80%です。

昔の設定なら二時間コースでしたが、いろいろチューニングして昔に比べて相当速くなっていて、40分程で印刷できました。約3倍になっています。

確認
最初は形状を見るためにPLAで印刷しました。3Dプリンタを動かすのは久しぶりですが、デルタ型は調整なしで一発造形できます。これがデルタ型の特徴なんですが、他の形式だとベッド高さ調整が必要になってきます。

形は良いようです。

しかし、力を加えると簡単に割れてしまいました。

フィラメントをABSに換えて印刷しました。これは一見よさそうですが歪みが出てしまっていました。ABSフィラメントは反るのが難点です。

最後に本命のPETGで印刷です。PETGフィラメントは強度が高いのが特徴です。

これで成功したと思います。

実際に取り付けるとこんな感じになりました。反りなしぴったりです。

おわりに
メインのフィンが海上で折れると大変な事になりますが、ブランクやサイドフィンならあまり影響せず帰ってくることができます。まずはブランクパネルから試してみて、強度が大丈夫なら自分オリジナルのフィンも3Dプリンターで作れそうです。
ブランクの次はモーターを作ろうかなと思っています。モーターと言ってもホントのモーターでは無く、ボルテックスジェネレーター(渦巻き製造機)なんですが、凄い効果があって、まるでモーターを付けた様な効果が有ったり無かったり…
翼断面はデジタル翼にして、翼端にはチップレットを入れて、前端には揚力倍増スロットを空けてなんて、そんな妄想に答えてくれるのが3Dプリンターなんですね。
でも自分で乗るのはちょっと怖い(海上で折れたら帰ってこれなくなる危険性もある)ので、確認用のロボット(ラジコン)でも作るかな。
おしまい
購入品情報
PETGフィラメントは反りが出にくく強度も高く環境にもやさしいフィラメントです。
値段も安く、1Kgで2000円から3000円で購入できます。
中野島ロボットはRepRapperのものを使っています。
これはAmazonで最安のELEGOOのPETGで、高速印刷に対応しているそうです。なにが違うんだろうか?
PETGフィラメントはノーマルでも相当強度が高いのですが、少し柔らかいので硬さをもとめるには炭素繊維入りのものがあります。
また、最近ガラス繊維入りのものも出ています。普通のPETGではツルツルで滑りやすく、粘りが少しあるので、ギア等の回転部品には向かないのですが、これはその弱点を克服していそうです。(中野島ロボットではまだ使ったことがありませんが、とても興味があります。)
PETGフィラメントも進化していますね。



