中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ283 K45にNVIDIA RTX A4000を押し込んでAI PCにするには

はじめに
新しいメインPCとなった、K45ケースにGPUを組込みこんでAI PCにしてみます。今時のメインPCを名乗る以上は、AIが実行できるようなある程度パワーのあるGPUを載せたい所です。
普通のPCならGPUを買って刺すだけなのですが、K45 はとても小さいMini-ITXケースなので簡単には行きませんでした。

部品選定
K45には1スロットのGPUしか搭載出来ません。2024年時点でそこそパーワーがあって1SLOTなGPUと言うとNVIDIAのRTX A4000くらいです。ただ値段がそれなりにします。

NVIDIA税を払う
AIをローカルPCで動かす場合は、GPUが必須となります。それも情報が豊富なのはNVIDIA一択となってしまいます。

www.nvidia.com

RTX A4000の価格は発売当初は15万円程していましたが、今では12万円程で入手可能となっています。A4000は同性能のGPUに比べて2倍くらい高価ですが、消費電力が低くかつ16GBのECCメモリを積んでいて、ドライバが業務利用用にチューニングされていて三年保証がついています。なにより1スロットで高性能なGPUはこのA4000くらいしかなく、今後は1スロットのGPUは出てこないかもしれません。(そんな焦りも後押ししました。)
A4000到着
ボーナスが出たので買えましたが、なかなかの高額パーツです。中野島ロボットとしては12年ぶりの高性能GPUの購入です。

開封するとA4000がきれいに収まっています。基板全体が黒いパネルに覆われていてかっこいいです。

裏はこんな感じでちょっと半ズボンぽくなっていますが、見えない側なので問題ありません。

映像出力はディスプレイポートが4ポートです。つまり4画面同時に出力できます。(しないけど)

ELSA版のRTX A4000の付属品はディスプレイポートからHDMIに変換するコネクターでした。

6ピンの補助電源コネクタを後ろから挿すようです。

K45に入らない
A4000のサイズを事前に確認し、K45に入ると確信して購入したのですが。。。。


一見ピッタリ入りそうでしたが、A4000は6ピンの補助電源コネクターを後ろから刺す必要がありますが、そのスペースがギリありませんでした。

このままではどうやっても電源コネクタが入りませんでした。

シャーシを切る
K45シャーシを切って後ろからコネクタを刺し込むように改造する事にしました。シャーシを切るにはハンド二ブラーという工具を使います。

まず穴を空ける範囲をマーキングをしてドリルで下穴を空けます。

次にステップドリル(タケノコドリル)でハンド二ブラーの刃が入るように10mmに広げます。


あとはハンド二ブラーを使って2mmづつ穴を広げて行けば良いだけなのですが、この二ブラーは1.0㎜の鉄板まで対応していて、K45のシャーシも1.0㎜なのですが、硬くて穴を空けるのにとても苦労しました。


接続

これでGPUの後ろから6ピンの電源コネクターを刺すことができるようになりました。

つづきに
なんとかK45ケースにNVIDIA RTX A4000を押し込むことができました。ピッタリです。

次回はA4000の性能をちょこっとだけ確認してみます。

つづく

参考情報
NVIDIA RTX A4000 には二種類のパッケージがあります。ELSAのパッケージはDPからHDMIに変換するコネクタが付属しています。

NVIDIAのパッケージはHDMI変換コネクタがーが付属していません。

穴を広げる為に使ったステップドリルです。

シャーシに穴を空けるツールです。