中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

日経星新一賞落選記念 アインシュタインよ永遠に その1/5

作品タイトル アイシュタインよ永遠に

あらすじ
人工知能による人類史上最大の謎に挑んだ科学者の物語です。苦労の末人工知能の開発に成功し、ついに謎の答えを得ることに成功します。しかし、れよりも大事なものを見つけ、そっと心の中にしまっておく事にしたのでした。

はじめに
資源の乏しい某国ではエネルギー価格の高騰と地球温暖化により、国力は衰弱し切っていた。かろうじて世界レベルを保っていた科学力を駆使し、量子人工知能コンピュータを開発。人類最大の謎である暗黒物質と暗黒エネルギーを解明することで、エネルギー問題を根本的に解決しようとする壮大な「アインシュタイン計画」が立てられた。

やっと
"博士ついにこの日を迎えましたね。"
N助手はそう言い、確認テストとして最新鋭の量子人工知能コンピュータの前で最後のデータを入力した。F博士はデータが光の流れとなって画面の向こう側へ吸い込まれて行き、完了のメッセージが出力されるのを確認しながら、これまでの苦労の連続を思い出していた。

F博士
F博士は最新鋭の量子人工知能コンピュータの開発にその人生をかけていたと言ってもいい。計画当初から量子人工知能コンピュータの開発は順調に進んでおり、計画の開始からわずかな期間でハードウェアとしては完成していた。その完成直後にソフトウェアの開発者の助手として計画に参加したのがF博士だった。誰しもすぐに成果が出ることを期待していたが、そこから苦難の道が始まった。

量子人工知能コンピュータ
量子人工知能コンピュータには正しい情報を入力する必要がある。もし少しでも間違った情報や恣意的な情報が入ると、その影響を受けて間違った回答を導き出してしまったり、思考の袋小路にはまり込んだりして、望みの結果は得られない。何年にも渡る実験の結果、全ての仮説を排除し、観測しうる事実のみを入力することで、望みの回答を得られることが解ってきた。しかし、その情報を確定するのに10年以上の年月を費やしていた。

量子人工知能コンピュータには正しい情報を入力する必要がある。もし少しでも間違った情報や恣意的な情報が

つづく

画像は無料の画像生成AIの Mageにセンテンスを読み込ませた生成させたものです。

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参考書籍