中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ190 3Dプリンタのベットシートの交換で裏面をツルツルに

はじめに
3Dプリンターの定着には、いままではテーブルに3Mの紙テープを貼っていましたが、ポリエステルフィルムが調子良いとのことだったので試して見ました。

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購入品
色々探して購入したものは株式会社オカザキのガラス破り防止フィルムです。

この防犯ガラス破り防止フィルムは、キャンドゥとセリアで同じものが売っています。材質はポリエステルのフィルムシールで厚さが188ミクロン、つまり約0.2mmです。ダイソーにも似た商品がありますが、厚みが少し薄く159ミクロンだったので、厚い方を購入しました。
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交換手順
3Dプリンタのガラステーブルから紙テープをはがして、残っているノリを綺麗にはがして、この防犯ガラス破り防止フィルムをテーブルの形状に切って、裏の保護シールをはがしてテーブルに貼るだけです。

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フィルムの裏にノリがついているので、少し水で濡らして気泡を外側に押し出すようにすると綺麗に貼れます。
あとは3Dプリンタのヘッドの高さ微調整して完成です。フィルムの厚さが均一で透明なのと、ヘッドがフィルムに反射しているので、反射したヘッドとヘッドの隙間が無くなったら調整完了です。紙テープの時よりヘッドの高さ調整は楽にできます。

確認
そのまま印刷すると。。。剥がれました。
いつものようにシワなしPITを薄く塗れば、PLAは当然として、剥がれやすいPETGでもきれいに造形できます。
でこのフィルムの素晴らしい所は、造形物のテーブルに着いた側がとてもきれいな仕上がりになることです。まるでコーティングしたようにツルツルに造形できます。ちょっと分かり難いですが、マットに仕上がるカーボンPLAもツルツルになり光を反射する程です。

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当然これくらいきれいに密着しているので、強度も高くなっています。

ワンポイント
紙テープと違いシワなしPiTはほんの少しついていれば良いので、毎回塗りなおす必要は無く、乾いてきたらキムワイプを水で濡らして伸ばすして均せば、数回は綺麗に貼り付いて造形できます。

おわりに
最初はデルタプリンタで試しましたが、調子が良いのでidbox!のベッドもこのフィルムに交換しました。ヒートベッドでも機能します。

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どうしても紙のテープだと紙の繊維の凸凹がウラ面にでてしまうのと、テープの継ぎ目で段差が出てしまうので、造形物のきれいに仕上げたい面が最後になるようにモデルを造形するのですが、これならテーブル面を表面側に使う事ができるので、造形の自由度が増します。

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また、3Dプリンタのノズルとテーブルとの隙間は0.2mmくらいに調整するのですが、このフィルムの厚さがほぼ0.2mmなのが良いのかもしれません。また、フィルムが厚くかつ柔軟性があるので、綺麗に密着するのかもしれません。
防犯用で強度も高く、価格も安いので一度試して見てください。

おしまい

 

購入品情報
紙テープの時は結構厚めにシワなしピットを塗っていましたが、フィルムの場合はほんの少し塗るだけで良いのでシワなしPiTS(小)やN(中)で良いと思います。

これまでは、一番大きなシワなしPiTGを使っていました。

ちなみに普通のスティックノリでは駄目で、シワなしPITを指名買いするのは、シワなしの方は水溶性で水で洗うと綺麗に糊が落とせるのと、薄くのばせるためです。