中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ63 突然ですが「はやぶさ2」を作ります! その14

最近話題のはやぶさ2を印刷しました。綺麗に印刷できるまでのモデルの修正方法を書いて行きます。

 

 再度印刷

「はやぶさ2」のモデルの修正が終わったので、再度印刷してみます。 f:id:nakarobo:20190625061954j:plain

 

フィラメント変更

デルタ型のRostockNano 2号機は、今は0.5mmノズルがついていて、カーボンやウッドフィラメントの試作高速印刷用として使っているのですが、さすがにPLAカーボンフィラメントは粘りが強く、ブリッジに弱く切れてしまうので、この小さいモデルでは綺麗に造形できません。

印刷するプリンタを変えるのと同時に、フィラメントも自然色のPLAフィラメントに変えて印刷することにしました。

 

PLAフィラメントの混ぜ物

PLAはもともと乳白色の半透明な素材ですが、ほとんどのPLAフィラメントが色素を混ぜて使われます。また、PLAの硬いけど欠け易く、溶けやすい性質を改善するために、混ぜ物がされています。透明なPLAフィラメントも透明な材質を混ぜて、改善しています。

PLA自体は、トウモロコシから作られた安全な素材と言われていますが、色素をどのくらい混ぜ込んでいるのかとか、色素の成分がなんなのかとかはどこにも書かれていません。

 

自然色PLAフィラメント

自然色フィラメントと言うのは色付きフィラメントと異なり、色素などの混ぜ物が入っていないフィラメントです。また混ぜ物があまり入っていない(全然入っていない訳ではないと思う)フィラメントです。このフィラメントの特徴は、メーカが変わってもあまり印刷の調整が必要ない事です。やはり混ぜ物があまり入っておらず、素のPLAに近いのだと思います。

この自然色PLAフィラメントは、強化PLAのように、色によって特性が変わったりしないため、「はやぶさ2」の1/100モデルのような小さなものでは綺麗に印刷できます。

 

難点

とは言え自然色フィラメントもPLAなので、フィラメントが硬く、特に冬には折れやすいようです。朝起きると折れてるなんてこともあります。また、混ぜ物で改善はされていると思いますが、素に近いPLAなので、湿気を含みやすいと考えて保管しておく必要があると思います。

 

つづく

 

購入品情報

もともとPLAは半透明の樹脂ですが、PLAの透明フィラメントは混ぜ物をして透明にしているので、特性がちょっと違いますので購入時は注意が必要です。

あと色々選択肢が増えていてうれしいのですが、特性はまちまちでしょうね。