中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ62 突然ですが「はやぶさ2」を作ります! その11 モデル修正2

最近話題のはやぶさ2を印刷しました。綺麗に印刷できるまでのモデルの修正方法を書いて行きます。

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 今回

「はやぶさ2」の最初の印刷の失敗から、モデルを修正して行きます。

まずは分割位置を見直します。最初に考えたのは、本体、イオンエンジン、左右の太陽電池パネルの4分割でしたが、いろいろと上手くいきませんでした。

 

サンプラホーンの分割について

サンプラホーンは最初は径が細すぎて、垂直方向では綺麗に印刷できませんでした。

仕方がないので、実際よりも太くして見ましたが、多少は良くなりましたが、どうしても綺麗に造形できませんでした。細くて長い物体を上方向に造形するのは、まだフィラメントが十分冷却されていないのに、その上をヘッドが動くので、ぐにゃぐにゃ曲がって汚い造形になってしまいます。それではと造形物が冷えるのを待とうにも、これだけ細いとヘッドを一旦どかして冷やして、戻してを繰り返しても、ヘッドをどかすときに曲がってしまいます。
また、冷えるまで造形を一時止める設定もありますが、ヘッドが近くにあり、造形物が細いと直ぐに熱が回ってしまいます。ならばと一旦ヘッドを強制的に離すように、手動でサポートを追加しても、垂直の細い棒は、3Dプリンタでは綺麗に造形する事は困難です。

そこで
サンプラホーンは本体から分割して印刷する事にします。横に寝かして印刷すれば割と真っすぐな円柱が印刷されます。
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本体には2.5mmの丸穴を空けて、差し込むようにします。

ここがポイント!サポートを付ける

サンプラーホーンを横に寝かせるとダンベルの様な形状になりますが、途中の部分は距離が10mmあるので、ブリッジで繋ぐ必要がありますが、フィラメントが垂れてしまいます。また、両端はサポートがないので綺麗に印刷できません。こんな時はスライサーソフトで自動でサポートを追加しても良いのですが、そうすると使うスライサーや、印刷設定で出来栄えが変わる事になり、いろんな人がいろんな3Dプリンタで印刷する場合の再現性が低下してしまいます。どの3Dプリンタでもそこそこ綺麗に印刷できるようにするために、手動でサポートを追加しています。緑色の部分が手動で追加したサポートです。サポートと言っても何か特別なものでは無く、細くした四角形や三角形で、印刷後に簡単に取り除けるように、ぎりぎりくっつく形状であれば良いのです。

  

つづく

 

購入品情報

ちなみに カラー3Dプリンタと言うものがありますが、インクでは金属光沢は表現できません。2Dでの画面や写真は光っているように見えますが、あれは光の加減を金属光沢があるかのように徐々に変えているだけなんですね。なので、3Dプリンタで金属光沢を得るには、金属質フィラメントを使う必要があります。

 中野島ロボットが買っている銀色フィラメントは金属入りですが、在庫切れのようです。今買うならこれが良さそうです。

 ただし、光沢フィラメントは実際に印刷してみないと、どの程度の光沢か判らないので難しいですね。 

アンテナと本体と一体にしてしまったので、出番がないかもしれません。