中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ47 28BYJ-48 12Vモデル到着 5Vモデルと比較する その2

28BYJ-48というステッピングモーターには、5Vモデルと12Vモデルがあるようです。12Vモデルが届いたので、5Vモデルと比較して見ます。 

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 二つのモデルのトルクについて

12Vモデルの方が抵抗値が高く、つまりは巻き線数が多く電圧も高いが、電流は少なくなります。

 

オームの法則から

 電流(I) = 電圧(V) ÷ 抵抗(Ω)

なので各モデルに流れる電流値は、

 5Vモデル 5V / 22Ω = 0.227 =277mA

 12Vモデル 12V/ 100Ω=0.12=120mA

になります。

 

電力は V × Iなので

 5Vモデル 5*0.277= 1.38W

 12Vモデル 5*0.12= 1.44W

となります。

 

だいたい 電力=モーターの力になるので、力は殆ど同じくらいのようです。

 

動作チェック

このモデルの中軸のステッピングモーターを12Vモデルに変えて動かしてみました。

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やはりあまり動きは変わりませんでした。

 

良く見ると

この3Dモデルのプリンタを良く見たら、Arduino MEGA2560をUSB給電のみで動かしているようです。また、モータに行く線は5Vから取っています。

www.thingiverse.com

なので、使っているのは28BYJ-48の5Vモデルです。

さらによく見るとロボット―アームの台をテープで机に止めています。 

 

やはり、ロボットアームは自分で作るしかなさそうです。

 

   

おわりに

5Vモデルに12Vを繋ぐと、電流が多く流れて発熱すると思うので、5Vモデルは5Vのままで使って行くのが良いと思います。

 12Vモデルを使っても、あまりトルクが強くなりそうにないので、期待しないで5Vモデルでも動くロボットアームを作って行きます。

なお購入した12Vモデルは、二相バイポーラに改造して、3DプリンタかCNC用に使用する予定です。 

 

おしまい 

 

購入品情報

28BYJ-48の12Vモデルです。同じ型番で5Vモデルがあるので注意して下さい。またネジを取付ける部分の形状が違う物もあるようなので、注意して下さい。