中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊中ロボ39 Rostock Nanoオプション スプールフォルダーの作成 その2

RostockNanoをThingverseに公開してから、もうすぐ1年になります。 

 

1.スプールフォルダの制作

 

スプールフォルダーギャラリー

中野島ロボットにあるスプールフォルダーを見て行きましょう。

 

プリンタに付属していたスプールフォルダー

筐体はレーザーカットのアクリル製で、軸は寸切りボルトになっていていろいろなスプール径に対応するようにできています。

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しかし軸がボルトなのでこれでは当然抵抗が多く、強力なエクストルーダー(フィラメントを引くステッピングモーター)が無いとフィラメントを綺麗に引けなくなります。また当然エクストルーダーがフィラメントを引くときに、ネジの山がずれるとガタつくことになります。

(空の状態で軸を回すとそんなに判らないかもしれませんが、1Kg のフィラメントを乗せて回してみると抵抗が強くて、ガタガタするのが判ります。)

 

最初に作った富士山型スプールフォルダ
最初に3Dプリンタで作った実用品は富士山型スプールフォルダ「フジヤマ」です。Thingversのスプールフォルダーはだいたいフィラメントを大量に使い、印刷に何時間もかかるものが多いのですが、これはフィラメント消費量を最小にして印刷時間を短縮するデザインにしています。また、ボルトに変えてアルミの丸棒を使ったり、連結して使えるように考えました。

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プリンタに付属していたスプールフォルダーよりするする動きます。

(プリンタに付属しているスプールフォルダーでもボルトをアルミの丸棒に変えるだけでも十分効果があります。)

そんなに問題のないこのフォルダでしたが、回転軸の中心とずれていることからフィラメントが使い始めの時に少し抵抗があり、40mmのNEMA-17ステップモータでは引ききれない場合がありました。

また、サイズが大きいので RostockNanoやidbox!等の小さい3Dプリンタでは造形できませんでした。

 

今回のスプールフォルダ

小さい3Dプリンタでも印刷できるようにして、色々なフィラメントのスプールサイズに適用できるようにしたのが、今回のスプールフォルダーです。 f:id:nakarobo:20190109204529j:plain

 3Dプリンタに付属していたスプールフォルダーに比べて、相当小さくなっていると思います。

   

つづく

 

購入品情報

中野島ロボットが最初に買った3Dプリンタはこれです。この3Dプリンタに付属していたスプールフォルダーが一番上のアクリル製のフォルダーです。 

 まだAmazonで売っているんですね。