そもそも
昨年度に「メカトロライフ モノづくり文化展」で偶然賞を頂いたのが、Fablab 世田谷さんからでした。
でも、昨年度発表した3Dプリンタの Rostock Nanoは、部品を印刷するのに20時間はかかる代物です。
3Dプリンタを借りて、"みんなで作って遊べる!”ようなものではありません。
(それでも毎月100近くダウンロードされているのは、世界の誰かが見てくれているんだろうか?)
また、ブログで公開している”6日でできる二足歩行ロボット”も、3Dプリンタこそ使いませんが、作り上げるには工作技術だけでなく、それなりにプログラミングのスキルも必要で、これも"みんなで作って簡単に遊べる!”ものではありません。
なにか Fablab みたいな3Dプリンタのワークショップで、一人一台作れるようなものを探していました。
それから
四足歩行ロボットには興味がなく、二足歩行ロボットの作成途中で「ハイハイ」モーションをさせたときに、「さだこ」チックで恐怖の川を越えてしまったので、四本足ロボットは封印していました。しかし「ロボットをつくる!!」ブログで、苦労されているのを見て、
意外と動かすのが難しく、奥が深いこと、特に日本では流行っておらず、情報が少なく、Amazonでもロボットが購入しにくいことを知りました。
もう一押し
子供の学校にお父さんボランティアで、職業紹介に行ったときに、子供たちのロボットに対する印象が、Mbotなどのタイヤ付きロボットばかりだったことを思い出し、だれでも簡単に作って、遊べる四本足ロボット制作を始めたのでした。
そして
「よつあし」はたった9個の3Dプリントしたパーツで出来ています。それも、サポート無しで印刷が成功するように何度も何度も試作して調整したものです。学校やFablabさんで、それなりの大きさの3Dプリンタなら30分から1時間で印刷可能なので、これなら皆で作って遊べると思いモデルも公開しています。 もちろん3Dモデルのダウウロードは無料です。
「よつあし」は関節の向きによって、「カニ風味」、「たこ風味」、「ポーク味」などが楽しめるよう設計されています。
あと公開していないのは、「ポーク味」(右端)なのですが、そのための走るモーションを、GUGENの「おばかぼちゃ」で先行して確認しました。「ポーク味」ができたら、スケッチを公開してモデルを固定する予定です。
スケッチもたったの200行ほどなので、だれでも理解できると思います。
(メモリにも余裕があるので、がんばれば二足歩行ロボットに進化させることも可能かもしれませんよ。)
出来たモデルは、DMM.make の商用プリントサービスで印刷して、自分の持っている3Dプリンタ以外でも正しく印刷できることを確認しています。
(この工程には結構お金がかかるので、10体ぐらいだれかに買ってもらえると、次のモデルの印刷資金になります。)
おわりに
最後にGUGENコンテストを通じホンとに伝えたかったことを書き残しておきます。
- 日本に「よつあし」ロボットを普及させたい。
- ロボット大国の日本に、福島で使えるロボットがなんでないのか~
- ボストンなんとかなんて、大したことないでしょ。
みんなもっと「よつあし」ロボット頑張ろうよ。簡単だしきっと将来に役に立つはず。 - 子供向けって言葉が大っ嫌い。
子供向けプログラミング環境、子供向け言語なんて子供をばかにしているか、子供を食い物にしているようにしか思えない。Arduino と C/C++でいいじゃないか。世の中は、CとC++で作られていて、Javascriptで彩られているのに。 - タイヤのついているのはロボットだとは思えない。それは車だ。脚が無くっちゃ。
- ”6日でできる”といっても二足歩行ロボットはちょっと高価で難しい。
バランスを取る必要がない、「よつあし」がきっと先に普及するはず。
というのが僕の強い思いです。(思い込みかな)
GUGEN2018 おしまい
ちなみにこちらも落選でした。
また次があるよ:たこ風味 ガーン!また落ちた~:〇川
残念ながらコンテストの一次予選には落ちてはしまいましたが、きっと楽しめる映像になっているので、まだ見たことが無い人はぜひ見て下さい。
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中野島ロボット:〇川 2018/11/10