はじめに
ついに購入しました。0.01mmまで計れるステンレス製のディジタルノギス 新潟精機 DN-100 です。
3Dプリンタを使っていて、フィラメントの太さが意外と違うのが気になってきました。
良いフィラメントであれば、多少直径がばらついても問題ないのですが、安いフィラメントだと、フィラメントの太さが造形に影響します。
フィラメントの直径は、1.75mm 公差±0.02mm と書かれていますが、この違いが造形に影響します。
フィラメントが太い場合
・エクストルーダーがノッキング(カンカンいってフィラメントが滑る)を始めます。
(余りにひどいと、フィラメントが削れてフィード(送れな無くなる)できなくなります。)
・小さな穴の造形や細かい造形が溶けたフィラメントで埋まってしまいます。
・表面にぶつぶつができやすくなり、糸引きがひどくなります。
・溶けたフィラメントが上がってきてPTFEチューブが詰まってしまいます。
フィラメントが細い場合
・印刷がかすれてきます。薄い造形物が穴だらけになったりします。
・印刷物の強度が無くなります。
・層間やライン間に隙間が空いてしまいます。
・フィラメントが焼けやすくなり、黒い焦げが途中に発生します。
(最悪の場合、焦げでノズルが詰まってしまいます。)
殆ど調整してこなかったのですが、300mm/secで造形したり、大きなものを造形したりするとフィラメントの太さの違いが無視できなくなります。
これまではなんとなく
トライアンドエラーで、ソフトウェアのフロー設定で調整していましたが、フィラメントの種類が増えてくると特徴が覚えきれなくなってきました。また、設定を忘れてしまって失敗することもありました。
フィラメントの太さが影響しているようなので計測してみても、指の触覚では明らかに太さに違いがあるのですが、0.1mm精度のノギスでは差が測れませんでした。
0.01mmと言うとマイクロメーターでの計測と思っていましたが、最近のディジタルノギスなら計れるようです。
早速フィラメントの直径を計ってみました。
Mamorubot PLA PINK 1.75mm±0.02mmだそうです。
”ギリ”ですね。
0.01mmの公差なら正確には、0.57%程度ですが、今は1%程度変えています。
測定した公差はフィラメント毎に、Repetire-Hostのフローに設定しておくのが良いと思います。
おわりに
ディジタルノギスは二本目なのですが、1000円程の差なので、3Dプリンタ用に購入するなら、最初から0.01mm精度の方を買っておけば良いと思います。
(RostockNanoの耐久試験が終わったら、これで高精度を目指します。)
購入品情報
3Dプリンタには、ディジタルノギスがお勧めです。
新潟精機のDN-100をホームセンターで買いました。
AMAZONでも購入できます。
計測しているのはこのフィラメント
最初に買ったのはこれです。 長さ150mmまでで、カーボンプラスティック製で、精度は0.1mmです。
二足歩行ロボット制作には十分でしたが、フィラメントの太さまでは測れません。1.7mmか1.8mmとしてしか表示されません。