中野島ロボット

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週刊 idbox!のプチ改造 No.6 ベッド調整ネジ、ベッドクリップの追加

はじめに idbox!の標準のベッド調整ネジとベッドクリップを変更します。
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必要レベル ★★★★☆ 概算 300円 idbox!のベッド調整ネジは回しにくく、錆びたり、緩んだりします。 この部品に変更することで、ベッドの高さ調整が格段に楽になります。また、相当な期間無調整でベッドの高さを維持できるようになります。 また、金属製のベッドクリップは、端に行ったときにどうしてもヘッドが当たってしまうので、印刷した部品と入れ替えます。 手順 1.部品の購入 M3ナイロンナットを購入します。 ナイロンナットは、金属ナットにナイロンが組み込まれていて、緩みにくいナットで、ロックナットとも呼ばれています。 2.モデリング オリジナルの金属製のローレットナットから、M3ナイロンナットを組み込んだベッド高さ調整用の部品をモデリングします。
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これくらいなら、3D Builder で簡単にモデリングできますね。 3.プリント・交換 プリントして、M3ナイロンナットを押し込み、オリジナルのローレットナットから交換します。 外径が大きくなり、回しやすく、緩みにくく、調整がしやすくなります。
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モデルは Thingivers に Z軸トッププレートと合わせアップしておきました。 Thingivers https://www.thingiverse.com/thing:2783955 これで、ガシガシ動かしてもベッドが緩むことがなくなり、ベッドの高さ調整の頻度が格段に減ります。 解説 オリジナルの高さ調整用のローレットナットは径が小さく回しにくいです。また、せっかくベッドの高さをきっちり調整しても、いつの間にかプリント中に緩んでしまい、高さが変わってしまうことが良くありました。 ネットにもローレットナットをプリントする例がありましたが、M3ナイロンナット用ではなかったため、新たに造形してみました。 ダウンロードした部品をM3ナイロンナットが組み込めるように修正しても良いと思います。 おまけ ベッドクリップの交換 idbox!のオリジナルのベッドクリップは、金属製のダブルクリップですが、奥まで差し込むとヘッドに当たってしまいます。 気を付けてプリントすれば良いのですが、大きなものを印刷するとときどきガツンとあたってしまいます。 また、金属製クリップのため、当たった時のノズルの変形も心配でした。 そのため、クリップをABS樹脂で印刷したものに交換します。 この部品は ネットにあるもの をダウンロードして使用しますが、オリジナルはアクリルテーブル用なので、ガラステーブル用にはプリント時に高さの微調整が必要です。
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高さ方向を95%に縮小して印刷するとちょうど良くなりました。 最初からまとめて造形せずに、ひとつづつ高さを見ながら、緩すぎずきつ過ぎない高さになるように、Repetier-Hostのサイズ調整しながらプリントしましょう。 まとめ M3ナイロンナットは値段も安く、これだけでベッドの高さが安定するので、最後に高さ調整したのが何時だったか思い出せません。たぶん、二か月くらいは調整していません。これくらい安定するなら、ローレットナットは不要でM3ナイロンナットだけでも良いかもしれません。 お手軽お勧めのプチ改造でした。 これでベッド周りの改造は終わりです。